【全米女子OP】大山「幸せ」5位 世界ランクUPでリオ五輪へ大きな一歩

2015年7月14日6時0分  スポーツ報知
  • 通算3アンダーの5位でホールアウトし、ギャラリーの声援に応える大山志保(共同)

 ◆女子プロゴルフツアー・メジャー第3戦 全米女子オープン選手権最終日(12日、米ペンシルベニア州ランカスターCC=パー70)

 大山志保(38)=大和ハウス工業=が来年のリオデジャネイロ五輪出場へ大きく前進した。5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの70で回り、首位と5打差で、日本勢トップの通算3アンダー5位。日本人のトップ10入りは岡本綾子らに続く7人目で、米ツアーでは09年のミケロブウルトラオープンの6位を超える自己最高順位となった。韓国の田仁智(チョン・インジ、20)が66をマークし、8アンダーで05年のバーディー金(韓国)以来の初出場初優勝を決めた。

 18番に向かう大山を、ギャラリーの大歓声が迎えてくれた。このホールはボギーとなったが「幸せだな、これがずっと続けばいいと思った」と目を潤ませて振り返った。6年ぶりに立った大舞台で米ツアー自己ベストの5位となり、来年大会の出場権も獲得。出場した日本人で最年長の38歳が意地を見せた。

 目指すリオ五輪へ大きな一歩となった。五輪ランクは世界ランクを基準に決められ、日本女子は実質上位2人が出場権を得る状況となっている。女子は大会ごとのポイント数は発表されていないが、米ツアーに詳しい関係者は「今大会で単独2~3位ならば日本ツアーの2~3勝と同じくらいのポイントになる」。大山は13日発表の世界ランクで43位から36位に浮上。日本勢トップを守り、2番手の上田桃子(前週と変わらず50位)との差を大きく広げた。

 序盤は同組の田とバーディー合戦。6、7番で6メートルを沈めるなど前半を終えて首位と2打差に迫った。だが「優勝を目指す気持ちに切り替えた」後半に苦戦した。11番で2メートルのパーパットを外すと12番パー3では1打目を小川に入れてダブルボギー。優勝争いから脱落した。

 09年に米ツアーに参戦した際は肘の故障で満足いく成績は残せなかった。08年の米ツアー最終予選会で2日間同組だったウィーが、14年の全米女子オープンで優勝。テレビ観戦し、その姿に刺激を受けていた。「米国に行って駄目になったと言われるのが一番悔しかった。悔しい思いがあるから、ここに戻ってこられた」。次は全英リコー女子オープン(30日開幕・ターンベリー)に出場。メジャーで再び輝きを放つ。

 ◆大山 志保(おおやま・しほ)1977年5月25日、宮崎県生まれ。38歳。10歳でゴルフを始める。熊本中央女高2年の94年に日本女子アマ優勝。日大を中退し、00年のプロテストで一発合格。03年ベルーナレディースで初優勝。06年に5勝を挙げ初の賞金女王。ツアー通算16勝。家族は両親と兄2人。168センチ、62キロ。

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