ロシア海軍北方艦隊の艦上戦闘機航空連隊は訓練の為、クリミアのニートカへ進出した

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『タス通信』より
2015年7月13日11時00分配信
【北方艦隊の甲板飛行士はクリミアでのシミュレーター「ニートカ」での訓練を開始した】
モスクワ、7月13日/タス通信

北方艦隊海洋航空隊艦上戦闘機航空連隊の飛行士は、クリミアノヴォフェドロフカ町地上練習-訓練航空複合体ニートカからのフライトを開始した。
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北方艦隊広報サービス部長ワジム・セルガ1等海佐は記者団へ伝えた。

「北方艦隊海洋航空隊のセヴェロモルスク-3飛行場からクリミアのサキ飛行場へ、訓練飛行へ関わる事になる3機の戦闘練習機Su-25UTGと3機の甲板戦闘機Su-33が再配置されました。
更に、クリミアへ、北方艦隊艦上戦闘機航空連隊の一員である70名の飛行要員及び整備要員が到着しました。
これには、航空母艦の甲板からの発着艦の経験を持たない5名の若い飛行士が含まれます」
セルガ
は話した。

訓練は数週間に渡って続けられ、10回の飛行勤務が実施される。
戦闘機飛行士の訓練を管理するのは、航空連隊司令・ロシア名誉飛行士パーヴェル・ポドグゾフである。

「複合体ニートカで訓練を終えた後、飛行士は常時駐屯地へ戻り、重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフの甲板からの飛行の準備を始めます」
北方艦隊
の代理人は指摘した。

航空隊地上試験訓練複合体ニートカは、航空母艦の甲板を模した特殊地上練習訓練複合体であり、航空母艦からの航空機の発着艦技術の習熟の為に意図されている。
それは特殊鋼で造られた艦の甲板の形の発着艦地帯であり、トランポリン航空機制止装置を装備する。
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航空機Su-27トランポリン複合体からの初めての離陸は1982年9月に実施された。
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[ロシア海軍の艦上戦闘機連隊は創設40周年を迎えた]
[伝説のロシア艦上戦闘機パイロット、故チムール・アパキージェは60回目の誕生日を迎えた]
[空母アドミラル・クズネツォフの最高の艦上戦闘機パイロット達]
[ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(Su-27K)は空母の甲板への初着艦から25周年の記念日を迎えた]

ロシア海軍艦上戦闘機Su-33は、北方艦隊「スモレンスク赤旗授与・ソ連邦英雄2度受賞ボリス・サフォーノフ記念第279独立艦上戦闘機航空連隊」にのみ配備されており、空母「アドミラル・クズネツォフ」を母艦としています。
(普段はセヴェロモルスク-3飛行場に駐留)
現在の総保有機は21機であり、この内の14機程度が稼働状態に在ります。
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この他、第279連隊は7機の練習機Su-25UTGを保有しています。
[艦上練習機Su-25UTGは寿命延長改修を行なった]

記事中で名前が出てくるパーヴェル・ポドグゾフ大佐は、今年2月初頭に艦上戦闘機航空連隊司令に就任しました。
[ロシア海軍艦上戦闘機部隊の指揮官が交代した]

そして2015年7月中旬、第279艦上戦闘機航空連隊戦闘機Su-33練習機Su-25UTGは、航空連隊へ新たに着任した新人パイロットの訓練の為、連隊司令パーヴェル・ポドグゾフ大佐に率いられ、クリミア半島サキ飛行場艦上機訓練施設「ニートカ」へ到着しました。

クリミア「ニートカ」は、2014年春以降、ロシア海軍航空隊の手に戻っています。
[ロシア海軍航空隊の2つの「ニートカ」]

なお、第279艦上戦闘機航空連隊の母艦である重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、現在、浮きドックで修理中です。
[ロシア海軍重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ近影(2015年5月31日)]


Su-33は、順次寿命延長近代化改修が行なわれており、少なくとも2025年までは運用されることになります。
[ロシア北方艦隊艦上戦闘機隊は近代化改修されたSu-33を受け取った]
[ロシア海軍航空隊の艦上戦闘機Su-33は2025年まで現役に留まる]
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プロジェクト21631小型ロケット艦の最後の3隻はロシア海軍北方艦隊へ配備される

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ロシア連邦軍機関紙『クラースナヤ・ズヴェズダー』より
2015年7月11日15時47分配信
【「ゼレヌイ・ドル」はノヴォロシースクへ出発した】

A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場において、小型ロケット艦「ゼレヌイ・ドル」「セルプホフ」の送別式典が開催された。
今月中に、これらのプロジェクト21631「ブヤン-M」艦は、ゼレノドリスク(タタルスタン)から内陸水路を通過して黒海へ移動する。
そこで彼等は航海試験及び国家受領試験を実施し、その後、黒海艦隊へ補充される。

7月10日、「ゼレヌイ・ドル」ノヴォロシースク基地へ向かい、7月24日には「セルプホフ」の出発が予定されている。

「ゼレヌイ・ドル」「セルプホフ」は、シリーズの4番艦と5番艦である。
これは12隻の建造が計画されており、この内の3隻(「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチョグ」)はカスピ小艦隊の一員として勤務に就いている。
続く6隻は黒海艦隊の一員として加わる。

小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」は949トンの排水量を有しており、速力は25ノットに達する。
これらは、強力な打撃兵器一式を搭載しており、長距離の海上及び沿岸目標を撃破できる高精度有翼ミサイルの為の8基の汎用艦上発射複合体モジュールが配置されている。

ゼレノドリスク造船工場総取締役代理アレクサンドル・カルポフが表明したように、小型ロケット艦プロジェクト21631は、過酷な北方海の条件に適合させる。
3隻の艦(シリーズの10隻目から12隻目)は、白海カラ海で勤務に就く事が出来るようになる。


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プロジェクト21631小型ロケット艦「ブヤン-M」は、既に9隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役

建造番号633「ヴェリキー・ウスチョグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役

建造番号634「ゼレヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年末就役予定

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年末就役予定

建造番号636「ヴィシニィ・ヴォロチェク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年就役予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2017年就役予定

建造番号638「イングーシ」Ингушетия
2014年8月29日起工/2017年就役予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2018年就役予定


プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

プロジェクト21631小型ロケット艦の1~3番艦はカスピ小艦隊、4~9番艦は黒海艦隊へ配備されます。
[プロジェクト21631小型ロケット艦は2020年までに9隻がロシア海軍へ就役する]

そして4番艦「ゼレヌイ・ドル」、5番艦「セルプホフ」は、近い内に黒海へ移動し、ここで洋上試験を実施します。
2隻とも今年末までにロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼレヌイ・ドルとセルプホフは洋上試験の為に黒海へ向かう]


そして、今後起工されるプロジェクト2163110番艦、11番艦、12番艦は、北方艦隊へ配備されることが明らかにされました。
21631の最終グループとなる3隻は、北方の寒冷海域での運用に適合させるとの事ですから、寒冷地向けの改正が行なわれるようです。

この3隻は白海カラ海で運用されるとの事ですから、おそらくはセヴェロドヴィンスク白海海軍基地へ駐留する事になるでしょう。
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ロシア海軍最新鋭小型ロケット艦ゼレヌイ・ドルとセルプホフは洋上試験の為に黒海へ向かう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2015年7月9日18時28分配信
【小型ロケット艦「ゼレヌイ・ドル」と「セルプホフ」は航行試験実施の為に黒海へ向かう】

木曜日・7月9日、ゼレノドリスク造船工場において、黒海へ向かうプロジェクト21631小型ロケット艦「ゼレヌイ・ドル」と「セルプホフ」の送別式典が開催された。
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「近い内に、艦はゼレノドリスクから黒海への移動を開始し、そこで全ての段階の航行試験及び国家受領試験が実施され、その後、小型ロケット艦は黒海艦隊へ受領されます」
『海軍産業』
は同社の広報サービスより伝えられた。

式典には、ゼレノドリスク市区長アレクサンドル・ツィギン、公開株式会社『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』総取締役レナート・ミスタホフ、セルプホフ市長代理ウラジーミル・バツコフが出席した。

名誉ある賓客は艦の乗組員へ祝辞と門出の祝福を述べ、「キール下の7フィート」を祈り、更には、優秀な乗員を表彰し、記念品を贈呈した。

次に、「ゼレヌイ・ドル」「セルプホフ」の艦長は、ツィギンバツコフから艦の名前の元となった市の記念章を贈られた。
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「ゼレヌイ・ドル」「セルプホフ」は、近代化された「ブヤン-M」シリーズの4番艦と5番艦であり、前任のプロジェクト21630とは異なり、より大きな排水量を有し、最新の高精度長距離ミサイル兵装~海上及び沿岸目標の撃破の為に意図されている汎用ミサイル複合体「カリブル-NK」を装備する。

[『海軍産業』参考資料]
小型ロケット艦プロジェクト21631
は、公開株式会社『ゼレノドリスク計画設計局』により開発された「河川-海洋」クラスの多目的艦であり、砲、ミサイル、対破壊工作、高射、電波技術兵装の現代的なモデルを装備する。

「ゼレヌイ・ドル」起工式典は、タタルスタン共和国の日の前日及びゼレノドリスク市創立80周年の2012年8月29日に開催された。
小型ロケット艦「セルプホフ」は2013年1月25日に起工された。

現在、3隻のプロジェクト21631艦~トップ艦「グラード・スヴィヤージスク」、生産艦「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチョグ」カスピ小艦隊の一員として勤務に就いている。
ゼレノドリスク工場の船台では、更なる4隻の同プロジェクト艦~「ヴィシニィ・ヴォロチェク」、「オレホヴォ・ズエヴォ」、「イングーシ」、「グライヴォロン」が建造中である。


プロジェクト21631小型ロケット艦「ブヤン-M」は、既に9隻が起工され、この内3隻がロシア海軍へ引き渡されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役

建造番号633「ヴェリキー・ウスチョグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役

建造番号634「ゼレヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年末就役予定

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年末就役予定

建造番号636「ヴィシニィ・ヴォロチェク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年就役予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2017年就役予定

建造番号638「イングーシ」Ингушетия
2014年8月29日起工/2017年就役予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2018年就役予定


プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

プロジェクト21631小型ロケット艦は、少なくとも9隻建造される予定であり、1~3番艦はカスピ小艦隊、4番艦以降は黒海艦隊へ配備されます。
[プロジェクト21631小型ロケット艦は2020年までに9隻がロシア海軍へ就役する]

そして4番艦「ゼレヌイ・ドル」、5番艦「セルプホフ」は、近い内に黒海へ移動し、ここで洋上試験を実施します。
2隻とも今年末までにロシア海軍へ引き渡され、黒海艦隊へ配備されます。

ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母に関する合意原案を用意している

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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年7月10日11時7分配信
【情報筋:モスクワとパリは「ミストラル」に関する合意原案を用意している】
モスクワ、7月10日-ロシア通信社ノーボスチ

モスクワパリは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する合意原案を用意しており、文書は両国の政府レベルでの承認後に署名されるが、今の所、それは未だ成されていない。
金曜日、軍事技術協力分野の情報提供者はロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

以前の7月、同じ情報提供者は、当事者が違約金の額で合意したとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。
そして、軍事技術協力担当ロシア連邦大統領補佐官ウラジーミル・コジンは、「ミストラル」に関する交渉は完了に近づいており、近い内にロシアへの代金返還に関する合意へ署名されるとロシア通信社ノーボスチへ伝えた。

今週初め、フランス国防相ジャン・イヴ・ル・ドリアンは、ロシアとの契約不履行により、パリは12億ユーロの費用が掛かると表明した。
これまでにメディアから公表された情報によると、パリは8億ユーロの返還を用意しており、モスクワは11億ユーロを求めている。

「両国政府は、ロシア連邦とフランスの専門家から成る代表団により合意された原案文書へ自身の署名を置かなければならず、署名の準備は整っています」
対談者は話した。

彼によると、予め政府は7月10日までに文書へ自身の署名を置かなければならなかった。
「しかし、今日までに、これは成されておりません」
情報提供者は話した。

ロシア海軍の為に2隻のフランス製ヘリコプター空母を建造する12億ユーロの契約は2011年6月に署名された。
最初の艦は2014年10月に、2隻目は2015年にロシア連邦へ引き渡される事になっていた。


[フランスのミストラル級引き渡し保留問題]
[ヘリコプター揚陸ドック艦ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

ロシア海軍向けの「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の売買契約は、2011年6月に締結されました。
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『ロシア通信社ノーボスチ』より
2011年6月17日17時11分配信
【ロシアとフランスは、ヘリコプター空母「ミストラル」に関する契約を締結する】

「ミストラル」級の1番艦「ウラジオストク」は2014年11月に引き渡される予定でしたが、2014年2月以降のウクライナ情勢の悪化により、アメリカを初めとする西側諸国フランスに対し、ロシアへの「ミストラル」級の引き渡しの中止を求め、当初はロシアへ艦を引き渡す意向を表明していたフランス大統領も、2014年11月末に「ウラジオストク」の引き渡しの延期を決定しました。
[フランスはロシアへのミストラル級ヘリ空母ウラジオストクの引き渡しを一時停止する]
[ロシアはミストラル級ヘリ空母購入の為にフランスへ約10億ユーロを支払っている]

2番艦「セヴァストーポリ」も2014年11月に進水し、今年3月から洋上試験を開始しています。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリ空母セヴァストーポリは2回目の洋上試験を行なう]

オランド大統領はは、再三に渡り、「ミストラル」級引き渡しの為の条件として、ウクライナ情勢の鎮静化(停戦合意の履行)を挙げています。
[ロシアへのミストラル級ヘリ空母引き渡しの為の条件は未だ成立していないとフランス大統領は言った]

このようなフランス側の態度に対し、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは、2015年4月16日、「ロシアはミストラル級の供給の『挫折』に関し、フランスへ違約金を請求するつもりは無いが、ロシアが負担した費用は返してもらわなくてはならない」と公言しました。
[ロシアはミストラル級ヘリ空母に関してフランスへ違約金を求めないが支払った代金の返却を望む]

4月19日、オランド氏は、4月24日にアルメニアプーチン氏と会い、「ミストラル」級に関する問題で話し合うと確約する事になりました。
[フランス大統領はミストラル級ヘリ空母の問題についてロシア大統領と話し合う]

4月22日、オランド氏は、ウクライナ大統領との共同記者会見において、改めてロシアへの「ミストラル」級引き渡しの為の条件は形成されておらず、引き渡しは不可能であると表明しました。
更には、ロシアフランスへ払った「ミストラル」級の代金の返還についても言及しました。
[フランスはロシアが支払ったミストラル級ヘリ空母の代金を返還する用意がある]

そして4月24日、アルメニアエレバンプーチン氏とオランド氏の会談が開かれました。
[フランス大統領とロシア大統領はアルメニアにおける首脳会談でミストラル級ヘリ空母の問題についても話し合った]

この会談では「ミストラル」級の問題についても話し合われたようですが、会談後、フランス大統領「ロシアへのミストラル級の引き渡しは決まっていない」と述べ、一方、ロシア大統領報道官「この件に関しては何の問題も無い」とだけ述べました。

4月27日、ロシア大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、「ミストラル級ヘリ空母か、或いは前払い金(ロシアがフランスへ支払い済みの代金)をロシアへ戻す事で合意している」と述べました。
[フランスはロシアへミストラル級ヘリ空母を引き渡すか、或いは金を返す]

その後、両国の代表団は何度か交渉を行ないましたが、最終的には、「ミストラル」級ロシアへ引き渡すのではなく、ロシアが以前に支払った「ミストラル」級の代金を返還する方向で合意する事になりました。
[ロシアとフランスはミストラル級ヘリ空母の代金返還で合意する]

今回の記事では「ミストラル級に関する合意原案」としか述べられておらず、具体的な内容には言及されていませんが、以前の情報と照らし合わせると、代金返還の合意しか有り得ないでしょう。


既にロシア海軍「ミストラル」級ヘリ空母には見切りを付けており、新たな汎用揚陸艦の建造を計画しています。
[ロシア海軍の為の新型汎用揚陸艦プリボイ級が建造される]
[ロシア海軍の新世代大型揚陸艦は2020年に就役する]
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]

ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラのルアンダを訪れた

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『タス通信』より
2015年7月10日13時16分配信
【ロシア連邦国防省:ロケット巡洋艦「モスクワ」は訪問の為にアンゴラへ到着した】
モスクワ、7月10日/タス通信

親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」率いる黒海艦隊艦船支隊は訪問の為にアンゴラへ到着した。
タス通信は、黒海艦隊公式代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐より伝えられた。

「ロケット巡洋艦モスクワ、警備艦プイトリーヴイ、救助曳船シャフテル、給油船イワン・ブブノフで構成される黒海艦隊艦船支隊は、本日午後、ルアンダ港(アンゴラ)への業務寄港を行ないました」
彼は話した。

士官によると「港への停泊中、ロシア船員は、初代大統領アントニオ・アゴスティニョ・ネトの霊廟への献花、更にはサンミゲル要塞とアンゴラ軍博物館への訪問が予定されています」

ルアンダへ寄港する前、地中海からの航路上で戦闘艦及び給油船「イワン・ブブノフ」の乗組員は、対潜、対艦防御と対空防衛の一連の演習を実施し、航行中の補給、海賊からの民間船の保護へ取り組んだ。
「モスクワ」艦上ではヘリコプターKa-27のフライトが実施された。

「プログラムによると、アンゴラへのロシア艦の滞在は7月14日まで続き、その後、支隊は大西洋での任務遂行を継続します」
トルハチェフ
は説明した。

タス通信ロシア海軍総司令部の情報提供者より伝えられたように、黒海艦隊支隊はアンゴラ訪問終了後、7月21日~24日には別のアフリカの国~赤道ギニアを​​訪問する。
「訪問の目的は、聖アンドレイ旗を示し、2国間の軍事協力の強化、水と食料と燃料を補充する事に有ります」
彼は付け加えた。


[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-) ]

ロシア黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は、2015年6月1日にセヴァストーポリを抜錨し、エジプトを訪問、エジプト海軍との合同演習『友情の橋-2015』へ参加しました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは再び地中海東部へ行く]
[合同演習『友情の橋-2015』を終えたロシア海軍とエジプト海軍の艦船はアレクサンドリアへ戻った]

その後もセヴァストーポリへは戻らず、地中海に滞在していましたが、6月23日には大西洋へ行く事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは大西洋へ行く]

6月24日朝、黒海艦隊艦船支隊ジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊艦船部隊はジブラルタル海峡を通過して大西洋へ入った]

その後の動向は公式筋からは全く公表されていませんが、非公式筋から、7月10-14日にはアンゴラルアンダ港、7月21-24日には赤道ギニアマラボ港を訪問する事が明らかにされました。
[ロシア海軍黒海艦隊の親衛ロケット巡洋艦モスクワはアンゴラと赤道ギニアを訪問する]

そして7月10日、黒海艦隊艦船支隊は予定通りにアンゴラルアンダ港へ到着しました。

ただ、黒海艦隊広報部長ヴャチェスラフ・トルハチェフ氏は、黒海艦隊艦船支隊が7月14日までアンゴラに滞在する事は認めていますが、その後の具体的な予定は明らかにせず「大西洋での任務遂行を継続する」という型通りの事しか言っていません。