新日本プロレスの棚橋弘至(38)が12日、真夏の祭典「G1クライマックス」(20日、札幌で開幕)での復権にかける思いを明かした。IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(27)から決勝戦の相手に指名された棚橋は「望むところ」と受けて立ったが、その裏ではかつてないほどの危機感を抱いていた。
今年の1・4東京ドームではオカダとのIWGP頂上決戦を制した棚橋だったが、半年で両者の立場は完全に逆転。IWGP王者としてG1連覇を狙うオカダは、1・4のリベンジをかねて決勝戦の相手に棚橋を指名している。
復権の青写真を描くエースも「(自分からの)希望はないですけど、一番の近道ですからね。望むところですよ」とこれを快諾。Aブロック突破の誓いを新たにした。
だが一方では強気になりきれない部分もある。「今までなら俺が(オカダの名前を)出す役割の位置にいたのに…。オカダストーリーの脇役になりつつある。大阪城(5日)のオカダとAJスタイルズの戦いを見ても『どこまで行くんだ?』という悔しさがあった」とかつてない状況に危機感を覚えているという。
実力拮抗のリーグ戦では、勢いがモノをいうというのが棚橋の持論。2月以降は一切タイトル戦線に絡めなかっただけに「エースとして優勝候補にいなければならないのは重々承知だけど、一抹の不安はある」と偽らざる本心を明かした。
開幕戦で注目の初対決が実現する飯伏幸太(33=新日本・DDT)はペース配分度外視の暴走を宣言しているが、悠長な戦いをできないのは棚橋も同じだ。
「長丁場ですけど、最初から全力疾走して、完走したヤツが今年のG1を勝ちますよ。そういう意味ではもってこいの相手だね」とキッパリ。大きく水をあけられたオカダとの差を埋めながら決勝へと勝ち上がるためには、やはり初戦がカギとなりそうだ。
この日の福島・郡山大会では6人タッグ戦に出場し、ハイフライフローで勝利。G1前最後の試合で弾みをつけた棚橋が、いざ復活の夏へと向かう。
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