発端は2010年7月の、超党派によるラグビー・ワールドカップ議員連盟の発足だ(https://www.rugby-japan.jp/2010/11/07/id9081/)。このメンバー(下表)を見てわかるように、民主党、自民党、公明党、みんなの党、共産党、国民新党、たちあがれ日本と各党から参加しており、党派色はない。ラグビー同好会のようなものだ。
2011年2月、この超党派によるラグビーW杯での国立競技場の改築決議は以下の通りである。その中で、「国立霞ヶ丘競技場を8万人規模のナショナルスタジアムにする」と書かれている。
もっとも、この種の議連や決議など山ほどある。官僚出身の筆者から見れば、このような決議(名前を出している人も、決議の存在すら忘れている人もいるだろう)には、何の効力もない。ところが、文科省・JSC(日本スポーツ振興センター)は、この決議を金科玉条のように使ってきている。ちなみに、JSCは、文科省の天下り団体だ。
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