退会できない? Facebookアカウントを削除/一時停止する方法を徹底解説
2015.07.14 4:18Facebookアカウントを作成しているユーザー数は、日本国内で2000万人を超えています(2015年現在)。しかし、その中には、名前だけ登録した後でほとんど使っていなかったり、実名の人間関係の維持に疲れてしまったりしているユーザーも多そうです。そのような場合、アカウントを削除してFacebookを退会することを視野に入れた方がよいかもしれません。
ところが、Facebookではアカウントを削除する方法が非常に分かりづらくなっています。アカウント設定関連のメニューから削除できるのではないかと考えるのが一般的だと思いますが、アカウント設定からは完全なアカウント「削除」ではなくアカウントの一時的な「停止(利用解除)」のみが可能となっています。アカウントを消しづらいウェブサービスは珍しくありませんが、現状のFacebookの設定メニューでは利用解除したからアカウントを削除できたと勘違いしてしまうユーザーも出てきそうです。
そこで、この記事では、そもそもアカウントの完全な「削除」と「停止(利用解除)」との違いは何かということと、アカウントの削除方法および停止方法を解説します。
Facebookアカウントの削除(退会)と停止(利用解除)の主な違い
削除(退会)は永久に復活できない
アカウントを削除すると、Facebookから自分のアカウントが完全に消滅し、永久に復活できない状態になります。アカウント削除は、Facebookから退会するという意思を固めているときに有効な手段。それまで蓄積してきたデータは一部の例外を除いて全て削除されるので、投稿や写真、友達、趣味・関心なども消去されます。
友達は、削除アカウントに関する情報(タイムライン、投稿、いいね!、コメントなど)を確認できなくなり、検索することも不可能になります。ただし、友達に送信済みとなっているメッセンジャーのメッセージは削除されません。
※Facebookによれば、技術的な理由により、一部のコンテンツのコピー(ログなど)がFacebookのデータベースに残ることがあるとのこと。利用者がアカウントを削除した時点で、そのようなコンテンツからは個人を特定できる情報が全て削除されるとしています。
停止(利用解除)は再開できる
一方、アカウントを一時的に停止(利用解除)する場合は、自分のアカウントに関するデータはFacebook上に保存されます。そのため、Facebookを一旦休止したとしても、後から元通りに再開できます。
その他の効果は、アカウント削除の場合とほぼ変わりません。
Facebookアカウントを削除(退会)する
Facebookアカウントの削除方法はスマホアプリとPCとでは手順が異なります。
スマホアプリ(iPhone/Android)からのアカウント削除方法
アプリからのアカウント削除はヘルプセンターを経由しておこないます。設定メニューをいくら探しても、削除メニューにはたどり着けません。iPhoneアプリでもAndroidアプリでも基本的な手順は同じです。以下、iPhoneアプリによる手順を説明します。
- 横3本線アイコンの[その他]メニューから[ヘルプセンター]に移動し「アカウント 削除」と検索すると、[アカウントの利用解除と削除の違いは何ですか。]という回答が表示されるのでタップする。
- 「アカウントの利用解除と削除の違いは何ですか。」ページで[完全に削除]のリンクをタップする。
- [Facebookにご連絡ください。]のリンクをタップする。
- 「アカウントの削除」画面に遷移するので、Facebookのパスワードを入力し、[送信]をタップする。
- アカウント削除の手続きが完了する。「セッションの有効期限が切れました」と表示されても、[OK]をタップせず、無視してアプリを終了させる。
- 5で[OK]をタップし、メールアドレスとパスワードを入力して再ログインしてしまった場合、以下のように手続きが継続し、最終的にアカウントを削除できる。
- 「本人確認を完了してください」と表示されるので、[Safariで開く](iOS)または[スタート](Android)をタップ。iOSの場合、Safariが起動し、画面遷移する。
- 「アカウントが[14日後の日付]に削除されます」と表示されるので、[削除する]をタップする。
- 「アカウントがまもなく削除されます」と表示されるので、[ログアウト]をタップする。
PCからのアカウント削除方法
PCでアカウントを削除する場合、通常はスマホアプリと同様にヘルプセンターを経由する必要がありますが、手間を省くため、ここではアカウント削除画面への直リンクを掲載します。下記リンクをクリックしただけで削除されるわけではありません。
- まず、上記リンクをクリックする(前述のスマホ向け削除方法と同様のやり方でもアカウント削除画面に移動可能)。ログインしていない場合はログインする。
- [アカウントを削除]をクリックする。
- パスワードとセキュリティチェック用のテキストを入力する(写真選択の場合もあり)。
- [OK]をクリックしてアカウント削除の手続きが完了する。
アカウント削除は14日以内ならキャンセルでき、再登録可能
アカウントを削除しても、14日以内にログインすればアカウント削除をキャンセルし、Facebookに再登録できます。そのため、アカウントは14日後まで「削除」ではなく「停止(利用解除)」として取り扱われます。
データはダウンロード可能
Facebookアカウントに関するデータの大半(プロフィール、連絡先情報、ウォール[タイムライン]、写真、友達、メッセージなど)は、設定メニューの[一般]画面にあるダウンロードリンクからZIPファイル形式でダウンロードできます。プライバシーに関するデータが多く含まれるので、ダウンロードする場合は事後の管理に注意が必要です。
ダウンロードできるデータの詳細は、個人データへのアクセス | Facebookヘルプセンターで確認できます。
Facebookアカウントを停止(利用解除)する
アカウントを一時的に停止(利用解除)する方法は、削除に比べれば分かりやすくなっています。
スマホアプリ(iPhone/Android)からのアカウント停止方法
iPhoneアプリでもAndroidアプリでも基本的な手順は同じです。以下、Androidアプリによる手順を説明します。
- 横3本線アイコンの[その他]メニュー内の[アカウント設定]をタップする。
- [セキュリティ]をタップする。
- 最下部の[利用解除]をタップする。
- 「アカウントの停止」画面に遷移するので、登録を解除する理由を必ず1つ選択する。このとき、[別のFacebookアカウントを持っている。]以外の理由を選ぶと、さらに操作(閉じるボタンのタップ/詳細の記入)が必要になる。
- 最下部の[利用解除]をタップする。
- アカウント停止の手続きが完了する。このとき、もう一度ログインすることを促されても、無視してアプリを終了させる。ログインすると停止状態が取り消され、ここまでの作業が無駄になるので注意。
PCからのアカウント停止方法
- 設定メニューの[セキュリティ]で「アカウントの停止」項目の[編集]をクリックし、[アカウントの利用解除]をクリックする。
- アカウントを停止する理由を必ず1つ選択する。このとき、[別のFacebookアカウントを持っている。]以外の理由を選ぶと、さらに操作(閉じるボタンのクリック/詳細の記入)が必要になる。選択したら、[利用解除]をクリックする。
- パスワードを入力後、[利用解除を実行]をクリックする。
- アカウント停止の手続きが完了する。