1分40秒を超える熱戦の末、白鵬が高安(右)を送り出しで下した【拡大】
大粒の汗がしたたり落ちた。苦戦なのか、狙い通りなのか。最高気温31・5度。蒸し暑さが増す尾張で、白鵬が2日連続で1分超えの熱戦。土俵から下りると、ひしゃくを手に思わず頭から水をかぶった。
「最後まで受けながら、守るというのが横綱の相撲だから」
相手は、これまで10勝1敗と圧倒する高安。右四つから左がとれない。先に動いても寄り切れない。ならばと差し手を抜き、一気に左四つに組み替えた。右小手投げに崩れかけたものの、うまく体を入れ替えて、最後は送り出し。1分43秒もの時間を要した。
「タイミングを計りながらさばいた」と、我慢勝ちを強調。前日も宝富士相手に1分13秒かけたが「我慢、辛抱」と、あえて時間をかけたと話していた。平成の大横綱が初日から連日の苦戦とも見えるが、支度部屋で慌てた様子はない。それどころか、巡業や出稽古で胸を出してきた高安を「夏巡業でもっとかわいがってやろう」と涼しい顔でニヤリと笑った。