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【戦後70年】
【動画】「帝国無敵海軍萬歳!!」写真ニュースは戦争をどう伝えたか…2千枚もの貴重コレクション一部公開へ
昭和17年1月7日の紙面では、真珠湾攻撃で爆撃を受けて煙をあげる敵艦の様子をとらえた空撮写真が、高揚感にじむ記事とともに掲載され、文末は「帝國無敵海軍萬歳!!」の一文で締められている。
18年4月6日には、米兵が戦闘機の機体に「TOKIO」と行き先を記している写真を紹介。前年4月18日、東京や神戸などを狙った米陸軍機による初めての空襲から1年になるのを前に、「忘るな一億! 四月十八日の憤恕を!」の見出しが躍る。
「モンペ姿も勇ましく 女學生逹の執銃訓練」の紙面(16年7月12日)には、真剣なまなざしで銃を構える女学生の姿。銃後の市民の様子を伝える。
18年3月23日には、手作りの鯉のぼりを手にした子供たちの笑顔の写真が発行され、「兵隊さん! 戦地の空にあげて下さい」の見出しが添えられている。
戦争に関するものだけでなく、東條英機内閣の発足や東京六大学野球の早慶戦、当時大人気だった横綱双葉山の土俵入りなど当時の世相を伝えるニュースも少なくない。
メディア史が専門の有山輝雄・元東京経済大教授は、「当時、写真ニュースは国民の貴重な情報源だった。体系的に残されているものは少なく、これほど大量に残っているのは非常に珍しい。戦前戦中の国の動きや市井の人々の暮らしを知る上で大変貴重で、興味深い資料だ」と話す。
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