1回 本塁打を放つDeNA・松本啓二朗=横浜スタジアム(撮影、斎藤浩一)【拡大】
茶髪にやんちゃな笑顔。豪快に見える梶谷だが、夏場には体重が激減するなど、実は繊細なメンタルの持ち主。成績を安定させるため、今季から取り組むのが「日常生活から喜怒哀楽を抑える」手法だ。そんな性格を見抜いた監督の采配に梶谷は「あの一言が気持ちを楽にしてくれました。全打席、ホームランを狙うくらいの気持ちでいきました。借金はない方がいいですからね、野球も人生も」と吹っ切れ、一発回答を出した。
17日の球宴までの2試合を残し、巨人とは1・5ゲーム差。就任4年目で初となる球宴までの前半戦5割終了、首位ターンの可能性も出てきた。指揮官は「可能性という言葉は卑怯(ひきょう)な言葉だよ。実現させてこそ価値がある」。夢は見るものではなくかなえるもの。それがプロの生き方と自負するからこそ、「楽しみがつながったよ。オールスターまで頑張ります」と気を引き締めた。
14日には、球団史上最速の主催試合動員100万人突破も確実。DeNAが横浜の夏をさらに暑く、いや熱くする。 (志田健)