大阪は晴れ
昼から暑くなる。午前中に外出したい。今までは昼の投稿だった。早めに外出するため、昼前は書かないかも。投稿は夜に変更するかも。
限定集団安保の論点の整理
15日にも成立する。ならば、そろそろ全体的な視点が必要である。個別的な論点から脱却して。そして、その意義と変化を体系的に理解することも大切である。それをしないと、部分にこだわり、全体が見えてこないことになる。イデオロギーやキャンペーンを一度払拭して、眺めてみよう。
今回の安保改定につき、自民や政府で十分にその意義と根拠を説明する体系的な全体的な枠組みはない。個別的には、論理はある。が、それらを全体的にまとめたようなものがほしいところだ。それを作成することが肝要、と提言する。国民がわかりやすく理解するために。憲法とのかねあいを私はうまく説明できないから、省く。
集団的自衛権が必要な理由は、いくつか、雑誌上にあった。
日本の軍事的な貢献がさらに拡大しつつある情勢だ。その中での改定である。理由としてはいくつかある。
1,自衛隊と各国の共同演習ができないケース。あるところまでオーストラリアや米国との共同演習が可能でも、PKOは参加できないから、制圧などの演習はできないこと。それが、多々あったこと。
2,日本の貢献が今まで限られていたこと。日本は現在、世界中に派遣している。アフリカにも中東にも派遣してきた。それら自衛隊の世界的な活動の根拠を政府のこれまでの方針では「解釈」を作るのが、たいへんになっていること。一つずつに、個別の解釈を与えるのは手続きが煩雑で、不合理なこと。一括してできるような法体系が求められていること。世界での活動を簡単にするため。
3,自衛隊の活動は、ますます世界的になっている。今後ますます世界で貢献してゆく。活動を世界に広げなくてはならない。そんな世界各国からの要請がある。日本の自衛隊の活動の発展のためにも、自衛隊の活動の拡大のためにも、現在の活動範囲広げるような、法改正が必要だ。
それを支える法律が不十分。個別自衛権という狭い枠組み。それを集団安保の限定容認によって、打破して、より世界への貢献を行うこと。これらが今回の改定の根拠だと思う。日本の安全保障を高めるためには、自衛隊の活動範囲が広げなくてはいけないことが、その理由である。現在すでに、既存の枠組みでは限界に近いところにきているからだ。
4,東アジアや環太平洋にNATOのような集団安全保障体制を築く必要があるため。アメリカと個別的に軍事同盟を結ぶ国は、日本、韓国、フィリピンなど多数ある。しかし、アジアの国同士の同盟がない。これは弱点であり、分断である。それらを是正して、アジアの自由主義国は協力して脅威(中国・北朝鮮、ベトナム、テロリスト)と立ち向かわなくてはならない。そのため、これら国々を包括する安全保障体制が必要なのである。
なぜ、これらを国会で直接に議論しないのか?
国民的な理解を得るには、このあたり自衛隊の活動を広げる意義を重点的に説明するのが、通常のプロセス。それをしないのはなぜか?
簡単に言ってしまえば、世間は日本の軍事活動の拡大、日本の集団安保体制の発展
には興味ないからだ。反対だけは言うくせに、日本の世界での平和活動の貢献には、あまりにも世間は無頓着である。
イランの治安維持に貢献することもどちらかといえば関わりたがらない。アフリカのソマリア沖で海賊から艦船を守っても、国民に周知されない。ロシア軍機の接近に対してスクランブルをかける活動も、重要視されない。
また自衛隊の各国との共同演習にも関心を国民は示さない。一部にはこういう軍事活動が世界の平和に直接、関係することに対して、一種アレルギーのようなものをもつのもいる。メディアも取り上げない。
よって、国民受けすることを話題にしたがる野党は、この手の本質的な問題をないがしろにして、表面のどうでもよいようなことを論じたがる。それで肝心なことへの議論がないままなのである。
またこれら自衛隊の課題を総覧的に説明しえる評論家がいなかったこと。それも原因である。
だが、限定集団安保も、そろそろ成立の時期だ。それらをまとめて見渡すような見地がほしいところだ。
もし、集団安保の意義を説明するならば、軍事専門家を多数集めて、統一的な見解を出さなくてはならない。政治家でも十分に答えられないものだ。ブロの社会評論家がうまくいえることもなく、社会運動家はさらに偏り、部分にこだわる。そんな矮小な見地をいくら集めても、全体像が国民には見えづらい。
きっちりと軍事の専門家を集めて、改定安保の要点だけは説明させなくては、その時代的な意義すら、見えてこないだろう。
また政府は、もっと高所から説明すべきである。自民党内、もしくは政府内では、それは行われただろう。なにしろ、自衛官や法律家などの官僚、民間の協力、アメリカの専門家の協力などできたから。そういうものを政府は提示すべきである。教育用にも作成すべきである。
保守や自民の政治家まで限定集団安保の必要性をひと通り説明できないようでは困る。が、これまで雑誌・議論を眺めると、そこから論点を集めてゆくと、およそ上のように、全体的な説明はなされうる。
この手のものは専門家が提示しなくてはならないだろう。私がそれをまとめていたら、3-5万円の書籍代と1ヶ月かかる。軍事の専門家が二人くらいついたら、すぐにでも可能だろう。できる人が頑張ってほしいものだ。
集団安保の意義を、誰も説明できないでは、いけない。自民の議員が困るだろう。国民が日本がどう変わったのか、認識できない。誰かが描き上げないと。
本日の被害
背中に痛み。これは針刺しによる注入。それを電波で刺激する類。もしくは針刺し傷。目も何か視野に暗い線が時々見える。危険なことがなされている。また体が一日中、だるめ。これは年中通して、そうなっている。私はそのため、自転車で走ると、すぐに疲れ、一番遅い。子供や女にも負ける始末だ。