SUBシステム地下室

地下室の疑問

地中の温度について目から鱗をとりましょう

上屋は外気温の大きな変化にさらされます。年間の夏と冬の温度差と1日の温度差があります。この温度差に併せて、結露の出来る位置が変化して躯体に悪影響を与えないような工夫が必要です。ところが、地中は夏も冬も一定の温度になっていることが大きな特徴です。ある企業が様々な実験で夏と冬の温度を測定して、地中の温度の実態を解明しました。地中の温度は、一年を通してほぼ15℃になっているのです。この状況をしていれば、地下室は冬場には結露を起こさず、夏場に集中して結露を起こすメカニズムが見えてきます。上屋と地下室では、状況が全く違うことをご理解頂きたいと思います。

結露のメカニズムを知りましょう

一般的に地下室といえば、夏場は壁に滴ができたり床が湿って濡れたりしますが、これが当たり前とほとんどが思うようです。これには、土中の温度が年間を通して一定であるので、夏場は特に外気温が高くなり、その影響を受けた地下室内の気温との差ができ、結露が発生しやすくなります。

一般的に地下室は結露が発生しますので二重壁や二重床にして結露を見えなくしてしまいますが、その行為が益々結露を増やすのです。土中の温度の影響を受け壁の中の空気層の温度は冷えてしまい、壁を透過した湿度は、コンクリート面で結露して液体になりしずくとして流れます。二重の仕上はやってはならないのです。

SUBシステム地下室は外中共に断熱枠で空気層を作らない構造です。結露はありません。熱橋による結露が起こりやすいセパレーターも壁に出ていませんから、壁がどのように作られていくかは、全く見えない仕組みとなっています。断熱型枠に色々なノウハウが凝縮されています。結露に対しては全く心配が要りません。

地下室の価格設定の考え方

地下室の坪単価

地下室の単価はおおよそ坪当たり40万円から50万円です。セメントや鉄筋の価格変動や産業廃棄物の処分価格の変動、残土処分費用の高騰などの用件がある場合を除きますが、現状ではこのような価格を目安としています。
地下室は上屋より高いという一般的な考えがありますが、地下室は大変お得です。また、地下室無しの住宅の場合でも基礎工事が必要であり、地下室付住宅を作る場合は基礎工事に僅かな金額を上乗せするだけで、居室として使える地下室が手に入るのです。

地下室の価格は、開発費を入れれば大変高いものとなってしまいます。お客様は、開発の経緯は全く知らないで高い安いを論ずるのですから、品質と性能を納得していただき、あくまでもノークレームで最高の品質である価値を判っていただくことが必要となります。そのためにも、現場や完成したSUBシステム地下室の実物を実際に見ていただき、五感で感じていただくことが一番です。価値あるものを安く売ることほどつらいことはありません。

地下室タイプ別の特徴

全地下タイプ

断熱性が高く、食品庫やワインセラーに向いています。遮音性も高いので楽器練習場や音楽教室、オーディオルームやホームシアターにぴったりです。

半地下タイプ

地盤面の上に出ている部分から採光できますので、明るいお部屋になります。

傾斜地利用タイプ

傾斜した土地に適したタイプで、ドライエリアを設置した時と同じ効果が得られます。風の流れも利用することが出来ます。

ひな壇・宅地タイプ

開口部を大きく地下に取れるとともに駐車場が使えるようになります。

展示会などでお受けする「地下室付住宅へのよくあるご質問」

Q. 地下室はいくらで出来るのですか。

A.

従来の地下室の造り方では、クレームの発生を見込んで修繕費用などを水増しして作っていたので大変高くなっていましたが、SUBシステム地下室なら、上屋の坪単価と同等の費用で出来ます。

Q. 地下室の天井の高さはどのくらいですか。

A.

設計では必要に応じて高さの調整ができます。用途を細かく検討してみましょう。基本は2.4mです。

Q. 地下室に寝室や畳の和室を作ってもカビませんか。

A.

大丈夫です。今まで全国でSUBシステム地下室を会員各社が沢山作っていますが、未だにそのようなクレームがないのです。カビないような工夫がされています。詳しくパネルの断面図でご説明します。

Q. 窓を大きく作るには、傾斜地が必要ですか。

A.

大きく彫ってドライエリアという明かり取りを作って、自然光を入れます。平らな土地でも十分に明るい地下室が可能です。断面図があります。

Q. 住宅の建築の工期は地下室部分がある分長くなりますか。

A.

多少長くなることもありますが、全く変わらないこともあります。ほとんど大きな変化はありません。プラス1ヶ月程度です。

Q. 大雨が発生したした時はどうするのですか。

A.

基本的に水の侵入が無いようにしてあります。万が一大量の水が出ても、地下の周りにある集水パイプで水を集め、ポンプで強制排水する非常装置が付いています。※ドライエリア施工の場合

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