【アテネ=鳳山太成】ギリシャは、欧州連合(EU)との金融支援の再開で条件付き合意したことで、今後は国際通貨基金(IMF)や欧州中央銀行(ECB)を含む債権団の管理下に事実上置かれる。過去の通貨危機でも韓国などがIMFの厳しい監視を受けながら金融支援を受けたことがある。過去2回支援を受けながら立ち直れなかったギリシャは国家として異常事態に入る。
ギリシャはまず15日までの議会に提出する法案から、IMFなどの事前チェックを受ける。国有資産の売却や公務員の削減、硬直的な労働市場の見直しなど抜本的な改革をきちんと実行しているか、常に債権団側にお伺いを立てなければいけない。
ギリシャはこれまでも金融支援を受ける代わりに改革を約束してきたが、守ってこなかった。今後は債権団にとってもギリシャ再建の成否について責任を共有することになる。
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