2015年7月14日火曜日

EMキャッチャー選手権、ホントに開催へ

日本EMキャッチャー連盟は14日、「海の日」の7月20日に開催する「全国EMキャッチャー選手権大会」の開催概要を発表しました。神奈川県の逗子海岸をメインの試合会場とし、同日に全国のEM団子投入イベント会場で競技を行い結果を同連盟に申告することで、全国の誰でも選手権大会に参加できるとのことです。


EMキャッチャーは、海に投入されるEM団子を海中で待ち構えてキャッチし、その数を競うマリンスポーツ。

EM団子とは、「EM菌」を泥団子に混ぜて発酵させたもの。推進団体は、これを河川や海に投入することで水質浄化の効果があるとを謳い、例年、海の日に全国で一斉に河川や海への投入イベントを開催しています。

これに行政が巻き込まれるケースも少なくなく、例えば逗子市では、EM菌を用いた海水浴場の浄化事業に年間最大200万円もの予算をつぎ込み、市自身がEM菌の培養まで行っていました。しかし調査の結果、効果が明らかではないとして、逗子市は今春からEM菌関連事業を完全廃止しています。

EMキャッチャーは、EM菌推進団体がEM団子を海に投入しなければ競技が成立しません。そのため全国大会の開催が危ぶまれました。しかし市の予算を打ち切られた逗子市内のEM菌推進団体が今年もEM団子投入イベントを行う予定であることから、日本EMキャッチャー連盟では「大会の開催に支障はない」として、開催を決めました。

同協会が発表した開催概要は、以下のとおり。

全国EMキャッチャー選手権大会開催概要

【名称】
全国EMキャッチャー選手権大会

【主催】
日本EMキャッチャー協会

【協賛】
やや日刊カルト新聞社

【開催日】
2015年7月20日(月・祝)

【会場】
メイン会場:逗子海岸(午前8:30「太陽の季節碑」前集合)
全国の会場:全国のEM団子投入イベント会場

【競技の目的】
海水浴場に無駄な菌が投入されることを防ぐ環境維持活動を兼ねています。またEM菌推進団体の活動を妨害することが目的ではありません。EM菌推進団体の皆さんに心ゆくまでEM団子を投げていただき、彼らが所有権を放棄したEM団子を楽しく笑顔で回収するのが、この競技です。競技成績を自己申告制にしている点も含めて、EMキャッチャーは一貫して紳士・淑女のスポーツです。

【基本ルール】

  • メイン会場以外で競技を行った者は、その日のうちにTwitterで「#EMキャッチャー」タグをつけた上でキャッチ数を申告することで、大会に参加することができる。
  • EM団子をキャッチする方法は、素手でもよいし道具を使ってもよい。
  • 着水後のEM団子でも、崩れて水中にEM菌が流れ出る前の状態で回収すれば、キャッチしたものとしてカウントする。
  • EM推進団体などの人々が投入する前のEM団子に触れた場合は、その時点で失格とする。
  • EM団子を投入する人々に危害を加えたり投入行為を妨害するなどした場合、及び無関係の海水浴客などに迷惑となる行為を行った場合は、その時点で失格とする。
  • 河川や湖沼、また海水浴場ではない海岸など、本来、人が水中に入るべきではない場所での競技は禁止とし、そういった場所での成績は無効とする。
  • 競技後、キャッチしたEM団子は海や河川に投棄した場合、その他、違法あるいは人様の迷惑になる方法で投棄した場合は失格とする。
  • その他、競技の趣旨に反すると当協会が判断した選手は失格とする。

同協会では、EMキャッチャーを2020年東京五輪・パラリンピックの正式種目にすることを目指しており、今大会での成績は日本代表選手選考の参考にするとしています。

「EMキャッチャーには、2520億円もする競技場は必要ない。この強みを活かして正式種目入りを目指したい。またメイン会場である逗子海岸での大会開催実績をもとに、来年度以降は逗子市の後援をもらえないか頼んでみることも考えている」(同協会関係者)

メイン会場となる逗子海岸では、やや日刊カルト新聞社の総裁であると同時に日本EMキャッチャー協会の総裁でもある藤倉善郎氏も競技に参加。回収したEM団子は、EM菌の効果の有無を検証する実験に使用する予定です。

藤倉総裁のコメントです。

「以前の記事で、EMキャッチャー選手権大会をやると書いたら、Twitter上で“オチが虚構新聞風”などと言われた。本紙は虚構新聞と違って、エイプリルフール以外にウソをつく度胸はない。EMキャッチャー選手権大会、ホントにやる」

◇参考記事

逗子市がEM菌事業を完全廃止=地元団体は独自に継続へ

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