末崎毅
2015年7月14日00時32分
ハローワークの求人票で示された勤務条件と、実際の勤務実態が大きく異なる「ブラック求人」ともいえるケースの多くが野放しにされているとして、労働相談を受ける団体の関係者らが13日、厚生労働省に対して監視や取り締まりを強化するよう申し入れた。
申し入れのきっかけは、求人条件と異なる長時間労働の末、事故で亡くなった東京都内の男性の事例だ。
男性は、「残業は月平均20時間」などと書かれたハローワークの求人票をみて就職した。しかし実際は月の残業時間が100時間を超えるなど長時間労働が続き、帰宅途中に交通事故で亡くなった。母の渡辺淳子さんは「ハローワークの求人なら安心」などと男性に助言していたが、今は「求人票に真実が記載されていれば今回の会社を選ぶことはなかった」と悔やむ。渡辺さんは会社に損害賠償を求めて提訴している。
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