ペテロと魚の話
マタイによる福音書を読んでみると、このような場面があります。
:24)彼らがカペナウムにきたとき、宮の納入金を集める人たちがペテロのところにきて言った、「あなたがたの先生は宮の納入金を納めないのか」。:25)ペテロは「納めておられます」と言った。そして彼が家にはいると、イエスから先に話しかけて言われた、「シモン、あなたはどう思うか。この世の王たちは税や貢をだれから取るのか。自分の子からか、それとも、ほかの人たちからか」。:26)ペテロが「ほかの人たちからです」と答えると、イエスは言われた、「それでは、子は納めなくてもよいわけである。:27)しかし、彼らをつまずかせないために、海に行って、つり針をたれなさい。そして最初につれた魚をとって、その口をあけると、銀貨一枚が見つかるであろう。それをとり出して、わたしとあなたのために納めなさい」。
カペナウムはガリラヤ湖の北西岸に位置する町のことです。
宮とはエルサレム聖殿のことで、出エジプト記に記載があるように納入金とはエルサレム聖殿の維持管理のための税金のようなものです。
:13)すべて数に入る者は聖所のシケルで、半シケルを払わなければならない。一シケルは二十ゲラであって、おのおの半シケルを主にささげ物としなければならない。:14)すべて数に入る二十歳以上の者は、主にささげ物をしなければならない。:15)あなたがたの命をあがなうために、主にささげ物をする時、富める者も半シケルより多く出してはならず、貧しい者もそれより少なく出してはならない。
神の子であるイエス様。王子が税金を払う必要がないように、王である神様の子であるイエス様がエルサレム聖殿のための税金を払う必要はありません。
しかし、税金を徴収する人たちはそんなことは知りません。だからイエス様はペテロにこう言いました。
海に行って釣り針を垂れなさいと。
そして釣れた魚の口から銀貨が出てくるからそれを税金として納めなさいと。
この魚が実際にどのような魚だったのかははっきりと分かっていませんが、この魚だったのではないかと言われている魚は「セント・ピーターズ・フィッシュ」と呼ばれています。
淡水魚で、こんな感じで揚げたものを塩とレモンで食べるのが一般的だそうです。
いつか、私も旅行に行って味わってみたいものです。
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