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 原子力規制委員会は13日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)が、新規制基準を満たすとする審査書の最終案を15日の定例会に諮ることを決めた。これまでの意見募集を踏まえて正式決定し、再稼働の前提となる安全対策の許可を出す見通しだ。許可されれば、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続き3例目となる。

 審査書案は5月に了承され、30日間の意見募集をしていた。約3500件が寄せられ文言などを修正したが、大きな変更はないという。四電は、詳しい設計など残りの認可手続きを進め、立地する伊方町と愛媛県の同意を得て再稼働させたい意向だ。

 伊方原発3号機は、新基準が施行された2013年7月に審査を申請した6原発の一つ。残る関電大飯3、4号機(福井県)と九電玄海3、4号機(佐賀県)は、最大の論点である地震の揺れの想定が認められている。北海道電力泊1~3号機は、まだ地震などの評価が固まっていない。(東山正宜)