【論文名】
Noto H, Goto A, Tsujimoto T, Noda M: Low-Carbohydrate Diets and All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
PLoS ONE 8(1): e55030, 2013
(低炭水化物食と全死亡リスク:システマティックレビュー・メタアナリシス)
【日本語抄録】
糖質制限食による死亡・心血管疾患リスクの検証:メタアナリシス
【目的】
糖質制限(低炭水化物)食は短期的な体重減量や動脈硬化リスクファクター改善に有効であることが示唆されているが,長期的なアウトカムや安全性は不明である.我々は低炭水化物食による死亡・心血管疾患リスクの系統的検証を行った.
【方法】
Medline・EMBASE・ISI Web of Science・Cochrane Library・ClinicalTrials.govによる2012年9月12日までの検索とその該当文献中の引用文献から適切な研究を選択しメタアナリシスを行った.
【結果】
全9件の論文がメタアナリシスに選択された.総272,216人(女性66%, 総死亡15,981人)の全死亡リスクは低炭水化物食遵守者で有意に高かった(調整リスク比1.31, 95%信頼区間1.07 - 1.59, p=0.007). 総249,272人(女性67%, 心血管疾患死亡3,214人)の心血管疾患死リスク(調整リスク比1.10, 95%信頼区間0.98-1.24, p=0.12)および総220,691人(女性100%, 心血管疾患罹患5,081人)の心血管疾患罹患リスク(調整リスク比0.98, 95%信頼区間0.78-1.24, p=0.87)には低炭水化物食による有意なリスクを認めなかった.また,低糖質・高蛋白質スコアを指標として分析した結果もほぼ同様であった.
【結論】
低炭水化物食による長期的な効用は認めず,死亡リスクが有意に増加することが示された.
【リンク先】
PLoS One
Noto H, Goto A, Tsujimoto T, Noda M: Low-Carbohydrate Diets and All-Cause Mortality: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
PLoS ONE 8(1): e55030, 2013
(低炭水化物食と全死亡リスク:システマティックレビュー・メタアナリシス)
【日本語抄録】
糖質制限食による死亡・心血管疾患リスクの検証:メタアナリシス
【目的】
糖質制限(低炭水化物)食は短期的な体重減量や動脈硬化リスクファクター改善に有効であることが示唆されているが,長期的なアウトカムや安全性は不明である.我々は低炭水化物食による死亡・心血管疾患リスクの系統的検証を行った.
【方法】
Medline・EMBASE・ISI Web of Science・Cochrane Library・ClinicalTrials.govによる2012年9月12日までの検索とその該当文献中の引用文献から適切な研究を選択しメタアナリシスを行った.
【結果】
全9件の論文がメタアナリシスに選択された.総272,216人(女性66%, 総死亡15,981人)の全死亡リスクは低炭水化物食遵守者で有意に高かった(調整リスク比1.31, 95%信頼区間1.07 - 1.59, p=0.007). 総249,272人(女性67%, 心血管疾患死亡3,214人)の心血管疾患死リスク(調整リスク比1.10, 95%信頼区間0.98-1.24, p=0.12)および総220,691人(女性100%, 心血管疾患罹患5,081人)の心血管疾患罹患リスク(調整リスク比0.98, 95%信頼区間0.78-1.24, p=0.87)には低炭水化物食による有意なリスクを認めなかった.また,低糖質・高蛋白質スコアを指標として分析した結果もほぼ同様であった.
【結論】
低炭水化物食による長期的な効用は認めず,死亡リスクが有意に増加することが示された.
【リンク先】
PLoS One