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セブン銀などにDDoS攻撃 ネットバンク接続不良に 警視庁が捜査へ
大量のデータを送りつけてサーバーをダウンさせる「DDoS(ディードス)攻撃」が、国内の銀行や証券会社に仕掛けられていたことが13日、警視庁への取材で分かった。被害に遭った銀行などが同庁に相談しており、同庁は通信記録の提供を受けるなどして捜査を進める方針。
DDoS攻撃とは、多数のコンピューターから大量の通信負荷をかけることで特定のサーバーに通信障害などを引き起こす攻撃。
警視庁などによると、攻撃を受けたのは、セブン銀行(東京都千代田区)と国内の大手証券会社の計2社。
セブン銀では6月25日午前9時から約2時間にわたって攻撃を受け、インターネットバンキングのログイン画面に接続できない状態が続いた。同11時前には攻撃が停止。セブン銀は対策を強化し、現在は正常に利用できる状態に復旧している。攻撃による個人情報の流出や金銭被害、サーバーの故障はないという。
大手証券会社も同様の攻撃を受けたとして、警視庁に被害届を提出した。同庁はほかにも被害を受けた金融機関がないか調べている。