北京=倉重奈苗
2015年7月13日17時01分
中国共産党の中央規律検査委員会は13日までに、最高裁副長官にあたる最高人民法院の奚暁明副院長(61)を重大な規律違反と違法行為の疑いで調査していると発表した。2012年11月に習近平(シーチンピン)指導部が発足して以来、最高人民法院の現職高官が取り調べられるのは初めて。
具体的な容疑は明らかにしていないが、中国メディアは汚職があったとの見方を伝えている。中国のニュースサイト「財新網」によると、奚副院長は1982年に最高人民法院に入り、30年以上にわたって経済案件や民事訴訟を担当。2004年6月から現職に就き、民事・商法分野の「権威」と称されてきた。
最高人民法院は3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の活動報告で、昨年1年間に法規違反で取り調べを受けた裁判官や警察官など司法関係者が前年比154・3%増の2108人に増えたと公表。司法分野の腐敗摘発を強化する方針を強調した。習指導部は「依法治国」(法に基づく統治)を掲げ、司法制度改革にも取り組んでおり、裁判所の高官も例外なく摘発対象とすることで、反腐敗と司法改革を断固として進めていく姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。(北京=倉重奈苗)
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