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第一話【酒と涙とヤンキーと妹~そして隣で胃を痛める女騎士~】
最近何かと有名になってきたギルド、火蜥蜴の爪先が使用している酒場の一角、ガヤガヤと賑わう店内とは裏腹に、隅っこのその席に座る三人の表情は優れなかった。
一人は美貌の女剣士。涼やかで凛とした佇まいの女性で、氷のように冷たい印象を受けるが、しかし今はやや困ったように眉を潜めている。
一人は幼い少女だ。愛くるしい姿で、見る者の庇護欲を駆り立てるその可愛らしい顔は、今にも泣きだしそうなくらいに歪ませ、小さな体をさらに小さく丸めて蹲っている。
そして最後の一人は、そんな二人とは対照的に、美しくもなければ可愛らしさもない、幼子が真っ向からその顔と対面すればたちまち泣きだしかねない凶相の男である黒のタンクトップから覗く肉体は、鋼か何かと見間違うくらい屈強だ。そんな男が、この面子の中で一番淀んだ空気を醸し出しているのだから達が悪い。
「問題だな、うん」
最初に口を開いたのは、美貌の女剣士にして火蜥蜴の爪先のエース、アイリス・ミラアイスだ。深刻な面持ちで、対面に座る男の顔を見つめている。
「うぅ、ど、どうしましょうアイリスさん……」
その二人の間にいるのは、火蜥蜴の爪先の受付、マスコットキャラのエリス・ハヤモリだ。おろおろと忙しなく男とアイリスに目移りしながら、その大きな瞳一杯に涙を浮かべている。
二人とも、目の前の男の変貌を心配しており、現在はその問題解決のためにここに集まっているのだ。
そんな二人の美女と美少女に心配されている男はといえば、ジョッキ一杯の酒を勢いよく一息で飲み干すと、「あー……」と絶望しきった表情で項垂れた。
その姿に二人は一層不安げな表情を見せる。今から一月程前、マルクの街を襲ったかもしれない危機すら笑って潰した男のそんな姿を見てられないが、今回ばかりは仕方ない。
「畜生、へへ、俺ぁもう駄目だな」
男、早森いなほは、彼を知る者なら耳を疑うようなセリフを吐いて、ジョッキを置くと同時にテーブルに額を付けた。
どんな時も無敵を謳い、最強の魔、魔族にして蛮族の王トロールキングを倒してみせた一カ月前の雄姿はどこにもない。
ただの敗残兵。今のいなほにはその言葉が良く似合っていた。
「そんな! 大丈夫です! いなほにぃさんならきっと何とかなりますから!」
エリスがどうにか彼を元気づけようとするが、テーブルに突っ伏したヤンキーは動かない。その頭は今全体を隠す程のバンダナに覆われており、エリスはその向こう側で起きている悲劇を思って再び瞳を潤ませる。
異変が起きたのは、それこそ一か月前のあの日からだった。
怪我も無事治りきったいなほは、それこそ破竹の勢いで、次々に舞い降りてくるランク持ちの魔獣討伐依頼をこなしていき、その豪快快活で良くも悪くも裏表のない性格から、マルクの住人ともしたしくなってきて、異世界にすっかり慣れてきていた。
だが異変は静かに、だが確実にいなほの体を蝕んでいた。無敵の筋肉ですらどうしようも出来ない問題、その異変に気付いたのは一緒にいるときは大抵肩車をしてもらっているエリスだった。
その変化に気付き、指摘した時のいなほの絶望しきった表情をエリスは忘れない。自分にとっての大事な兄であるいなほが、最早この世の終わりだとばかりに絶望した姿を見たのは初めてであり、というか最初は信じられなかった。
そして、それからのいなほは目に見えて精彩を失くしていっていた。周りの人間も、次第に元気を失っていくいなほの姿を心配はしていたが、しかし彼の変化をどうこうすることなど出来ないので、ただいたずらに移管は経過するばかり。
「医者も駄目、薬剤師も駄目、というかそもそもこんな特殊な事例についてどうにか出来る人間など心当たりがないぞ」
「そんな、アイリスさんでも駄目なんですか?」
「悪いがなエリス。私の専門はそもそも戦闘だ。こういった問題については門外漢なんだよ」
「うぅ……じゃあ、じゃあ、いなほにぃさんは……」
エリスの表情が曇る。折角、この世で二人だけの兄妹になったばかりだというのに、自分は何もできずにただこうして誰かに頼ることしかできないもどかしさと、無力感。
一方、いなほはといえば、こちらもこちらで自棄酒に入っていた。既にジョッキで六杯目だが、筋肉おばけであるいなほがこの程度で酔うわけもない。現在いなほのテンションは低空飛行を辿っており、雰囲気に酔っているというのが現状だ。
「ハァ……」
「ハァ……」
いなほとエリスが二人して同時に溜息を吐きだす。こんなところでも息がぴったりの二人にアイリスは何とも言えない心境になった。
というか、そもそもの問題として。
「別に、髪が黒くなってるだけで死にはしないんだろ?」
何て、深刻な雰囲気の割にはしょうもない理由で落ち込む二人に、そんな言葉を投げかけたのだった。
では、事の問題についてまずは話そう。
原因による現状については語った通り、いなほはそれによってやる気を失っていたというので正しい。だが、アイリス的に問題なのは、そもそもの原因の何ともしょうもない理由のことだ。
端的に言えば、いなほの茶髪が黒になってきているということである。
入院生活中は特に気にはならなかったが、日を重ねるごとに伸びてくる髪が黒というのには当初、アイリスも心配したものだ。無理もないだろう。地毛を染める等という考え方は、この世界ではあまり聞かない珍しいことだ。なので、突然エリスが泣きながら「いなほにぃさんが死んじゃうよぉぉぉ! びぇぇぇぇぇぇん!」なんて言ってきたのもあり、当初は未知の病気にいなほがかかったのかと勘違いしたものである。実際、いなほ自身の元気もなくなっているのにも、その事実に拍車をかけていた。
だがいざいなほに何か思いあたることはないかと聞けば、実は茶色の髪は元の黒髪を染めただけであり、黒髪が生えてくるのは日本人なら当たり前らしい(日本人というのをアイリスは知らないが、遠くの国の人のことだ)。
で、なら何でこんなにもいなほが意気消沈しているのかと言えば、理由は至って簡単、ただ単純に『黒髪ではハッタリがきかないから』らしい。
「別に、黒髪でも似合っているとは思うがな私は」
というよりも、アイリスとしては威圧感を出すなら黒髪のほうが珍しいしいいのではないかというのが心境だ。それでも一緒に悩んでいるところが、アイリスのいいところである。
だがそんなアイリスの優しさなどいざ知らず、いなほは軽くテーブルを叩いた。直後、いなほのためだけに特注であつらえた、足を鉄で補強したテーブルがミシミシと悲鳴を上げる。
「おいアイリス。そいつぁ聞き捨てならねぇな。どう考えても茶髪のほうがカッコいいに決まってんだろ!」
ギロリと常人ならそのまま気絶するような威圧感満載の眼差しでアイリスを睨むいなほ。
その瞳の覚悟は強い。あのキングを倒したときよりもその意志が強そうに見えたのはきっとアイリスの気のせいだろう。そう信じたい。
とりあえず、理由がどうでもいいことなので、ビビることもなくアイリスは平然とその威圧感を受け流した。
「はいはい私が悪かったよ……とは言っても、事実髪を染める方法等考えたことがないからな。服を染める染料も髪を洗えば直ぐに落ちたし、まさかいつまでも髪を洗わずにいるわけにもいくまい」
「毎日染めるってのも面倒だしなぁ……それに良い色じゃねぇんだよあれ」
「……無理矢理脅し取った癖に、そんなこと聞いたら店員が泣くぞ」
服屋に殴りこみ店員を脅しつけて「さっさとブツを出しやがれ!」と言ったときのことを思い出して、やれやれとアイリスが頭を振る。
そして再び三人の間に陰鬱な空気が流れだす。たかが髪染め、されど髪染め、ヤンキーにとって面子とは死活問題であるため、いなほ的には重要な事柄なのだ。
「ったくよぅ、俺としたことが、こんなんならレコードの奴に髪染め頼んでおきゃよかったぜ」
テーブルに顎を乗せてぶつぶつとぼやく。「レコード?」と、聞き慣れない単語にアイリスが首を傾げる。
「あー、俺をここに吹っ飛ばした奴だよ。どうにも根暗な奴でよ、まぁダチになりたいとは思わなかったな」
何言ってるのかもわかんなかったしよと付け足し、カウンターのゴドーにジョッキを掲げて追加を催促する。
「……吹っ飛ばしただと? 待て、それはどういうことだ?」
「んなの言葉通りだよ。ガキ助けたら変な場所に拉致られて、んでよくわからんうちに吹っ飛ばされたってわけ」
「君の言葉は相変わらず適当だな……まぁ、問題がないのならいい」
「そうです! 今重要なのはいなほさんの髪の毛を茶色にする方法についてですよ!」
バンバンと精いっぱいエリスがテーブルを叩いて必死さをアピールするが、ハムスターの威嚇以上を超えるものではないので、特にアイリスの気が引き締まることはなかった。むしろ空気を読んで冒頭にシリアスな雰囲気を醸し出した分、すっかりやる気を失ったアイリスは、つまみを咥えて揺らしながらエリスに応じた。
「だがなエリス。私の当たれる伝手には当たったし、君もここ暫く他のギルドも回って情報を集めをしても良い情報は手に入らなかったし、いなほは……うん。そんな感じで頑張ったが一向に進展はなかったではないか」
ちなみにあえてアイリスは言葉を濁したが、いなほは八つ当たり気味に討伐依頼をこなすばかりで、情報収集なんてめんどくさいことはしていない。むしろ服屋の件もしかり、情報があればそこに殴りこみ「ヒャア! 我慢出来ねぇ!」とする度、アイリスが必死に「逃げろぉ! 私が抑えているうちに逃げるんだぁ!」というやりとりばかりしていた。正直いなほが動けば騒動が毎回起こっていたので、役立たずもいいところである。
「むぅ。で、でも探せばもしかしたら……!」
「あぁ、確かに旅の芸人などであればそう言った小道具を持っていてもおかしくないがな。だがいなほの望みは茶色だ、我々の地毛にも多い茶色だぞ? むしろ旅の芸人が持ってそうなのはいなほの地毛の色である黒とかのほうがありそうだ。そしてそんな彼らから製法を聞き出そうにも、そういうのは彼らの芸の小道具の一つだからな。おいそれと教えてくれることもないだろうし、そもそもそう簡単に旅の芸人は来ないことはおろか、彼らがそういった道具を持っている可能性も薄い」
そしてこの芸人の例は、髪を染めるだけという特殊な染料という物に関して当てはまる。そんな特殊な物をおいそれと教える人間がいるとはアイリスには思えなかった。
そこまで言われればエリスの口も閉じるというものだ。またまた瞳が潤みだして、アイリスの良心と母性がきりきりと痛みだす。
「泣くなエリス。あぁもう、悪かった。強く言いすぎたよ」
「うぅぅ……」
アイリスはたまらずエリスの頭をその胸に抱き寄せた。どうにも小さな子の涙には弱いアイリスである。しかもそれが可愛い女の子であれば尚のことだ。
「へっ、泣きたいのはこっちだぜ」
「そうか、だったら自分で髪を染める方法を探すのだな」
「全く、騎士様の優しさで酒が進むね」
ゴドーからジョッキの酒を受け取っていなほは再び飲みだした。これで十は超えたか、それでもいなほの肌は全く赤くはならない。一向に愉快にならないテンションで、いなほはジョッキから口を放すと、何度目になるかわからない溜息を吐きだした。
「ったく、辛気臭いのがこっちにまで届くわい」
そんないなほの姿を見かねて、ゴドーが声をかけた。六十を超えて尚屈強なその逞しい腕を組んで、空いているもう一つの椅子に座ると、その手に持っていた一枚のチラシをテーブルに置く。
「ほれ、そんなお前に朗報だ」
「あん? なんじゃこりゃ」
いなほはそのチラシを持ち上げた。剣と盾を持つ鎧をまとった屈強な男と、学生服を着た少年が戦っているような絵と、その上にはタイトルらしき大文字と、その詳細らしき説明文が書かれているが、生憎といなほは文字を読めないので首を傾げるばかりだ。
「む、あぁ、そういえばもうそんな時期だったか。学院を卒業してからはすっかり縁がなかったからな。忘れていたよ」
いなほがテーブルに投げたチラシを見て、アイリスが懐かしげに眼を細めた。「知ってんのか?」といういなほにアイリスは頷く。
「年に一度マルクでは学院主催のトーナメントが開催されていてな。若手の冒険者と、四カ国の学院の学生がそこで試合を行うんだ。確かチームで参加が義務だったはずだが」
「トーナメントってーと……喧嘩か!」
いなほの目の色が変わる。さっきまでやる気のなかった瞳が熱い炎を宿していた。
現金なものだ。アイリスは静かに肩を竦めると同時、その姿に安心する。
あぁこれだ、これがいなほだ。燃えるような闘志を持つこの姿こそいなほには相応しい。
「えへへ」
と、いつの間にか胸から出ていたエリスも、いなほの勝気な姿を見て笑っていた。どうやら彼女もようやく戻ってきたいなほの姿に一安心らしい。
「しかし学院主催のトーナメントか……私が出た時も中々ためになる戦いだった。学院から出る者には些か気に食わない者もいたが、概ね心躍るものであった。しかしいなほ、このトーナメント、最低三名は必要だぞ? 心当たりはあるのか?」
「何だ、お前は出たくねぇのか?」
「生憎と、このトーナメントには一度しか出てはいけないという決まりがあってな。私は残念ながら参加権利を持っていないんだ」
「ちっ、使えない奴だなテメェも……さて、他に誰かいたか」
「あー、ここ怒ってもいいよね? ねぇ私このふざけたヤンキーを凍らせても構わんよな?」
「落ち着いてアイリスさん! いなほにぃさんに一々切れてたら血管が持ちませんよ! 相手はバカなんですから同じ土俵にいちゃいけませんって!」
今にもいなほに飛びかかりそうなアイリスを、エリスがその小さな体を一杯使って抑え込む。
だがいなほは勿論何処吹く風、他にも候補がいないかどうか頭を悩ませる。
「そういや、キースとヘッピリの奴らは確かあそこの学校に通ってるって話だったよな?」
「……あぁ。ってまさか君、彼らを誘うつもりなのか?」
どうにか怒りを抑え込んだアイリスが聞き返すと、いなほは応と笑ってみせた。
「ここ一カ月会ってないしよ。ちょうどいいからあの糞ガキ共の様子も見に行くついでに誘ってみるわ」
「だがネムネはともかく、キースくらいの実力があるのなら既に誘いがあってもおかしくないぞ?」
「そんときはあいつと試合出来るんだろ?」
ならちょうどいいじゃねぇかとやはりいなほの笑みは崩れない。むしろキースと戦える可能性に心を躍らせているくらいだ。
結局、学院に行くことには変わりないのだろう。いなほの様子からそう結論づけたアイリスだった。
「しかし懐かしいな。あのトーナメントでグレンの小童がアイリスを誘ったのが始まりだったな」
しみじみとゴドーがかつてのことを振り返る。「あぁ、あそこでギルドマスターに会えたのは私にとってもいい転機だった」とアイリスもあのころを思い出していた。
「グレンさんですか?」と、聞き慣れぬ名前にエリスがそう呟く。
「あぁ、そういえばまだ君達には話していなかったな。グレン・アズラエル、火蜥蜴の爪先の三代目ギルドマスターで、人呼んで『火蜥蜴─サラマンダー─』。少々変なところはあるが、器量のある良きリーダーだよ」
「へぇ、でも私ここに勤めているのに、まだ会ったことがないです」
「それもそうだ。マルクの火蜥蜴の爪先は、言ってしまえば支部のようなものでな。本部はここから離れたところにある迷宮都市にある。マルクで技量を積んで能力があると認められたら、迷宮都市のほうにギルド員は移ることになっている」
「じゃあアイリスさんもあっちに行くんですか?」
エリスの問いにアイリスは首を横に振る。
「いや、私はここでやらねばならぬことがあってね。半年程本部の方にお世話になったが、今はここで新人の監督という名目で動かせてもらっている」
「やりたいこと?」
「ふふ、それは内緒さエリス。女性は謎があったほうが魅力的だとも言うだろ?」
扇情的にしなを作って微笑むアイリスを見て、同性ながらその魅力にエリスの頬が僅かに染まる。
「薬にお世話になってる奴の何処が魅力的なんだか」
直後、いなほがぼそっと呟いた一言にアイリスの微笑みが凍りついた。ギギギという擬音が聞こえそうな感じに顔をいなほの方に向けると、その微笑みは変わっていないが、目が完全に笑っていなかった。
「ハッハー、いなほくーん。早森いなほくーん。君、どの口がそれ言うのかな? どうして私が薬にお世話になってるのか知っててそれ言ってるのかな!?」
「おいゴドー、とりあえずもう一杯」
「人の話を聞けぇ!」
冷静な姿をかなぐり捨て、涙声でアイリスが叫ぶが、ここ一カ月でもう見飽きた光景なので、酒場の誰もがまたかといった感じで反応しないし、そもそもいなほに至っては悪びれる様子もなく酒を催促するばかりだ。
うぅぅとむせび泣くアイリスの背中を今度はエリスが優しく撫でて慰める。うん、私の味方は君だけだよエリス。
ちなみに、アイリスが常備している薬は胃腸薬である。合掌。
「ともかくだ。いなほ、君はこのトーナメントに出るということでいいんだな?」
暫くエリスの優しさに包まれていたアイリスが、咳払いを一つしてから話を元に戻す。
「だからさっきからそうするって言ってるだろうが」何杯目になるかわからないジョッキのアルコールを飲んでいなほは返す。
「ふむ……いや、というかさっき思い出したのだが」
そこで、アイリスが思案顔で顎に手を添えた。何か引っかかる。学院主催のトーナメント、確かそこでは……
「そうだ。理事長だ」
「あ?」
アイリスが閃いたとばかりに両手を合わせる。何がそうだなのか。眉を潜めて訝しげにアイリスを見るいなほに、
「なぁいなほ。もしかしたら髪の件、どうにかなるかもしれないぞ」
そうアイリスは言ったのだった。
次回、惨劇の魔法学院。
相変わらずのテンションのようなそうでないような感じですが、よろしくお願いします。

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