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久方エグゼクティブ
「漫画のコマ切り替えで場面が切り変わるように次話になるのを利用して話戻すけど望ちゃんの髪の毛って綺麗で凄いよね……別の意味で(ボソッ)」
「勘違いしてるタマゴ戦士がアニキャラに憧れて髪染めると事故った酷い色しているの間違いじゃねえのか」
「まーたそんな卑屈にモノを言っちゃってさぁ望ちゃんは一応ビショビショ美少女の中に入ってるから慰めものぐらいにはなれるし可哀想…可愛い女の子だから髪の毛は事故じゃないよ」
「心の声を隠す気は、一切無いのか」
「ありゃオイラ望ちゃんを貶す言葉言ってたけ」
「あぁ言ってたぞ、人の口に戸を立てるなんて良く言うけどなさっきのテメェは、口の戸なんて無いと言っても過言でも無かったぞ」
「あちゃー実を言うとね」
「実を言うと?」
四つ目が口に指を当ててさも大事な話をするよと雰囲気を出してきた。
「オイラ望ちゃんの事が大嫌い何だよね」
「ヤッタゼ!チクショーメ!最高な気分だよ!これで四つ目と二度と会わずに済むぜ!イイナア!」(俺は、人間を辞めるぜ状態)
「ゴメンこれ嘘」
「絶亡的だよ返せよさっきの歓喜を」(狛枝風に)
「ドルアーガの塔と共に無理」(キッパリ)
やっぱ人生は、そんな上手く行かないか、そう思った私であった
やったね!望ちゃん!君は、また一歩大人の階段を登ったね!
絶亡しろ!!
「んでどうやって染めたのその頭」
「染めかた聞くほどの頭か?これって」
「元は良かったと思われる髪質をブリーチで破壊して何とも言えぬ触感をだして色は全体的に市販のブリーチでは出せないような緑色で所々染めきれていない黒い房が絶妙な加減で混ざっていて登頂部は地毛と思われる黒い色ジャギーの入ったザンバラ髪ど合わさってまさにボヘミアンでって言った髪形だから十分聞くに値する頭だよ」
「オマエって髪フェチだったけ?」
「違うよ触手フェチだよ」
「そうだったよな確か触手フェチだったな、余りにも髪の評価が細かかったから」
「それでどうやって染めたの?」
「あー、あれだよ適当にブリーチを三種類位分量を守らずに試して、染めるときに手で髪をとかすように軽く雑くやってあえて染め残しを作って、アフターケアを怠ればこうなる」
「へーだからそんなに綺麗なグラデーションに頭が染まるんだね」
「だからそんなに綺麗な頭じゃないって言ってるだろ」
「そんな事口では言っちゃってるけど実は誉められて照れているんじゃないの~」
「はぁ!?そんなわけねえだろ!」
「ほら!照れてる!」
「照れてねーっつーの!絶亡しろ!」
水掛け論をしている私と四つ目の周りにバス停近くの公園を登校集合場所している小学生共が集まってくる。
「うおぅけんかだけんかだ!」「痴話喧嘩じゃねーの」「わーかれるなー」「わーかれーろ」「付き合ってたらいいことあるかもしれないぞー」「男子ーちゃんと集合場所に並ばないと!」「面白そうなのがあるんだから見ないと損だろ!」「めがねー!告白しやがれー!」「五月蝿いんだよこのクソガキ共がさっさとどっか行きやがれ!」「見るからにあぶなそうなじぇーけーが怒ったぞ!!」「他人の絶亡で楽しんでんじゃねえよ!絶亡させてやろうか!」「にげろー!」「ばーか!ばーか!」 「絶亡しやがれ!」「変な緑色の頭のババアがキレたぞー!」「皆!人をけなしちゃだめだよ!」「うるせー!」「緑キノコババアがおそってくるぞー!」
「絶亡したいかー!クソジャリ共がーーーー!」
私の一喝でクソジャリ共が蜘蛛の子散らす様に逃げていってメガネをかけた大人しそうな女の子がペコリと頭を下げて謝っていき去っていった。
「はぁ…はぁはぁ……はぁ…………はぁ」
「望ちゃん」
四つ目が私の肩に手を優しく置く。
振り向くと四つ目は、左手で親指のぐるぐる指紋が見えそうなくらいに見事なグーサインをだしいい笑顔で言った。
『大丈夫、大丈夫、望ちゃんの髪形は、世界に一つだけの素敵だって私知っているから(カレーはやっぱり辛口だよ!)』
「……………、」
私は、無言で四つ目を腹パンした。
空は、蒼く美しくバスは、とっくのとうに何処に消えた。
大丈夫、大丈夫、・某有名ラジオ番組のパーソナリティーの口癖。ひとつ前のコマのラジオ番組では、それがリスナーメールのスラングとして使われている。
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