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第110話 貧血
「桃子ちゃん、ありがとう」
聖君と、聖君のお母さんからお礼を言われ、私はお店をあとにした。それから、初めて桐太の働いているお店に寄った。
「あ、桃子」
すぐに桐太が気がついた。桐太はサーフィンショップで働いていて、私は買うものもないしって今までずっと、来なかったんだよね。
「これ、どう?桃子に似合うと思うよ」
桐太はTシャツを持ってきた。
「あ、ほんとだ。可愛い。あ、こっちのトートバックも可愛いし、このストラップも。こんなのも置いてるんだ」
「そうだよ。だから前から店に寄ってって言ってたのにさ」
なんだ。サーフィンのものしか、置いてないのかと思った。
「誰?桐太の彼女?」
店の奥から、金髪に染め、真っ黒に日焼けした男の人が出てきた。
「あ、店長、違うっすよ。聖の彼女です」
「え?聖の?」
聖君のこと知ってるんだ。
「へ~~、初めて会ったよね。へ~~。こんな可愛い彼女なんだ。そりゃ、他の子なんてどうでもよくなるよな」
「え?」
何?何、何?
「あ、俺の妹、思い切りふられたからさ~~」
「え?そうなんだ、店長の妹さんって、確か俺より一個下」
桐太がそう言った。
「聖とは中学が一緒。中学から片思いしてて、高校も追いかけていって、卒業前にチョコあげて、見事玉砕」
店長さんがそう答えた。
「え?チョコを…?」
「俺の妹だと知りながら、ふってくれたからな~~。彼女がいるからってさ」
「聖君と知り合いなんですか?」
私は聞いてみた。
「小さい頃から知ってるよ。海でよく一緒に泳いだし」
「そうなんですか」
「あいつ、すげえうまいじゃん、泳ぐの。サーフィンもすればいいのに、あまりはまんなかったんだよね」
「海の中が好きだって、言ってました」
「そうなんだよ。そういえば、この前来て、すげえ嬉しそうにスキューバのライセンス取れたって言ってたっけな」
へえ。そんなに仲いいんだ。
「君は?スキューバするの?」
「はい。来年ライセンス取りたいなって思ってます」
「そうなんだ。へえ」
「店長、このTシャツ、Sサイズってなかったっすか?」
「あ~~。それはMしかないな」
「桃子だったら、Sだよな」
「桃子ちゃんっていうのか。名前まで可愛いんだな~」
「店長、あまり桃子にかまうと、聖怒りますよ。あいつ、ヤキモチやきだから」
「え?そうなの?あいつ、女の子にはクールだけど」
「桃子には、まったく違うんすよ」
「へえ。一緒にいるところ、見てみたいな」
「それより店長、サイズ」
「Sサイズ、頼んでおくよ」
「え?でも、悪いです」
私が恐縮してそう言うと、
「いいよいいよ。Sサイズも何枚か入れておくか」
と店長さんが、にこりと微笑み、そう言った。
「じゃ、俺注文しておきます」
桐太は、すぐに店の奥に行き、電話をしていた。桐太、まじめに仕事してるんだな。
「そっか~。君が聖の彼女か~~」
ぽつりとそう、つぶやかれた。
「ずいぶんと可愛い彼女なんだな~~」
「……」
どう答えていいのやら…。
「じゃあさ、Sサイズのが来たら、メールするよ」
桐太が店の奥から来て、そう言った。
「うん、ありがとう。それじゃ、もう行くね」
「ああ。じゃあな」
「また、来て、桃子ちゃん」
店長さんから、そう言われた。私はぺこりとお辞儀をして、その場を去った。
そのまま、海岸沿いに駅まで歩いた。海を見ると、サーファーが何人かサーフィンをしている。今朝、雨が降り、今は曇っているけど、こんな天気でも関係ないんだな。
海は解禁になっているけれど、天気もよくないし、波もあるからか、海水浴に来ている人はほとんどいない。
また、夏が来た。聖君に出会ってから、もう3度目の夏。そんなに月日がたったんだな。
歩きながら、今年の夏はずっと一緒にいられるって思うと、私はうきうきで、心がはずんでいた。
大学が夏休みに入り、聖君はサークルで伊豆に泊りがけの合宿に行った。その間は、お店の手伝いは、杏樹ちゃんや、お父さんがすることになっていた。私も手伝いに行こうと思っていたけど、ここのところ、なんとなく調子が悪く、貧血気味で、気分も悪かったので行けなかった。
もともと低血圧で、朝弱いけど、最近起きるのも体がだるく、食欲も落ちている。それに、たちくらみまでする。
「もう、夏ばてかな」
そう母に言うと、
「鉄分のあるもの、いっぱい食べなさいよ。あなた、ただでさえ、貧血になりやすいんだから」
と、言われてしまった。
せっかくの夏なんだから、元気でいなくっちゃと思い、母に言われたように、ほうれん草だの、レバーだのを多く食べるようにした。
でも、やっぱり、なんとなく変だ。
体調がすぐれなくて、お店の手伝いにいけず、ごめんなさいと聖君のお母さんに電話をしたら、こっちは大丈夫だから、しっかりと休んで元気になってねと、そう言ってくれた。
それにしても、4泊5日の合宿。そんなに長い間、麦さんと一緒にいるのかと思うと、胸が痛む。それに昨日は、合宿先からメールもなかった。それだけでも、不安になる。
菜摘が、聖君がいなくって寂しいだろうと、遊びに来てくれて、そんな話をしたら、兄貴にもっとちゃんと桃子にメールするよう、私からもメールしておくよって言ってくれた。
「い、いいよ。きっとなかなか時間がないんだよ。周りに人がいると、聖君、メールできないみたいだし」
「でもさ、寝るちょっと前とか、一人の時間作ってメールするとか、できるでしょ」
「1年だし、きっと、いろいろと気を使ってるのかもしれないし」
「兄貴が?」
「聖君って、けっこう人に気を使うと思うもん」
「桃子にも気を使えばいいじゃない。寂しいから浮気しちゃうってメールしたら?」
「まさか!そんなこと思ったこともないのに」
「そういえば、昨日は桐太が来てたんでしょ?」
「ああ、お店が休みだし、前に頼んでおいたTシャツが届いたからって、わざわざ持ってきてくれた。それに聖が今、合宿行ってて、どうせ暇だろって」
「桐太ってさ、やけに桃子に優しいよね」
「友達だから」
「ふ~~~ん」
菜摘の目つきは、いかにも怪しいって感じで私を見ていた。
本当は、れいんどろっぷすに行っても、聖君はいないし、寂しいのは桐太なんだよね。それで私に会いに来て、聖君のことを話したいんだよね。でも、これは菜摘にも言えないことだ。
「そういえばさ、桃子、顔色悪くない?」
「え?」
「青白い顔してない?」
「うん。最近、あまり食べられなくって」
「なんで?」
「夏バテだよね、きっと」
「8月には、泊りがけで、お店手伝ったり、伊豆にだって行くんでしょ?元気にならなきゃ」
「そうなんだよね」
「ま、きっと兄貴に会ったら、すぐに元気になっちゃうかもしれないけどさ~」
「そうだね」
これって、もしかして聖君に会えない寂しさや、麦さんのことが気になって、不安になってるそんな精神的なものなのかな。
「今年、水着と浴衣新調しようと思って。桃子も買いに行かない?」
菜摘が聞いてきた。
「水着、去年買ったの、まだまだ着れるし。でも、浴衣はもう少し、大人っぽいのがほしいな」
「え?桃子なら、可愛いのが似合うよ」
「…。子供になっちゃうもん」
「大丈夫だって~~」
「花火大会、1日だよね?それまでに浴衣買おうかな」
「うん。私、今ちょうど生理だから、よかったよ。その日にぎりぎりあたらなくって。桃子は、大丈夫なの?」
「え?」
「先月、確か前半じゃなかった?バーベキューに行くときには、生理が終わっててよかったって言ってたよね?今月はいつ来てたの?来月の1日あたりって、当たらない?」
「生理?」
「うん」
「……」
「どうしたの?」
「え?えっと」
いきなり、頭がくらくらした。今月、まだない。
「遅れてるの?」
「うん」
「え?でも今日21日だよ。かなり遅れてない?」
「……えっと、本当なら、10日にはきててもいいはずだから…」
「あ、でも桃子、たまに遅れることあったよね?前にもなかった?ほら、修学旅行のとき、なかなかこなくって、それで当たらずにすんだじゃない」
「うん、2週間遅れてた」
「今回は10日くらい?あ、ほら。夏バテしてる時とか、貧血とか、そういうときって、体のリズムも狂うみたいだし」
「1週間くらいは、遅れることあるけど、でも…」
10日も遅れるなんて、そうそうない。
どうしよう。ものすごい不安が押し寄せてくる。もし、もし妊娠していたら?
「桃子、兄貴とは、最近いつ…」
「え?」
「だから、その…。生理前?それともあと?」
「先月の真ん中あたりに」
「じゃあ、生理のあと?」
「うん」
生理が終わって、数日してから。車で家まで送ってくれて、母がいなかった日。
「…、まださ、わからないよ。こういうのって精神的なことでも、遅れるみたいだし。桃子、もしかして麦さんのこと、そうとう気にしてるんじゃないの?」
「え?」
「そういうストレスから、遅れるってあるよ」
菜摘は私を安心させようと、いろいろと言ってくれた。私はそれでも、怖さの方が勝ってしまい、なかなか菜摘の言うことを、受け入れられなかった。
「もし、もしそうだったら」
そればかりが、頭をよぎる。
「検査してみる?」
「え?!」
「検査薬、あるじゃない。あれ、買って」
私は思い切り、首を横に振った。
「どこで買えばいいの?買う勇気もないよ」
「私が買ってあげようか?」
私はまた、首を横に振った。
「そういうの、誰かに見られたら?菜摘に迷惑かけられない」
「じゃ、とにかくさ、兄貴にメールで報告したら?それから、どうするかを決めても」
「できないよ」
「なんで?」
「だって、まだ確定したわけじゃないのに、心配かけられない。それに今、合宿中なのに」
「だけど、こういうのは兄貴にだって、責任あるんだし」
「……」
涙が出そうになった。ものすごく怖くなって、震えも来た。
「桃子?」
「私、そんなこと言って、聖君に嫌がられたら」
「え?何それ?」
「聖君が、困っちゃったら?それがもとで、去っていったら?」
「兄貴がそんなことするわけないじゃん!」
「怖いよ」
「でも、桃子!」
菜摘が何かを言おうとして、やめた。そしてため息をつき、
「そうだよ。確定してないし、遅れてるだけかもしれないんだから、そんなに思いつめないで」
と、優しく言ってきた。
「うん」
私は泣くのをこらえ、菜摘に言われたように、悪く考えるのはやめようって思った。
本当に貧血だったり、夏バテで、遅れてるだけかもしれない。そうだよ。2週間遅れたことだって、あったんだから。
菜摘は、またメールするし、電話もするねって言って、帰っていった。
聖君に、メールをしようかと思った。でも、できなかった。
何を書いていいかわからなかった。明るいことも書けなかったし、寂しいなんて言葉も、送れなかった。
今は、一気に会うのすら怖くなった。一人でいると、不安に襲われる。
大丈夫、大丈夫、大丈夫だから。そう自分に言い聞かせ、自分の部屋で私はずっと、音楽を聴きながら、何も考えないようにしていた。
夜、メールが来た。
>桃子ちゃん、起きてる?
>うん。
>今日さ、海、潜ったんだ。すごかった。感動したよ。こっちは天気よかったけど、そっちはどう?
>あまり良くなかった。夕方雷雨もあったし。
>だけど、きっともう梅雨も明けるね。
>そうだね。
>桃子ちゃんも、早く海潜れるといいね。
>うん。
ねえ、麦さんは?どうしてるの?
ねえ、聖君、私ね、私、もしかすると妊娠したかも。
ううん、大丈夫。そんなことない。でもね、ずっと体調が悪いよ。
聖君に会いたいの。今すぐ。でも会いたくないの。どうしたらいいの?
頭にはそんな言葉が浮かんでいる。不安で涙も出てくる。でもそんなこと書けない。
>疲れてるでしょ?もう休んで。私ももう寝るね。
>うん、おやすみ。
>おやすみなさい。
携帯を閉じた。ベッドに潜り込み、また恐怖に襲われそうになり、必死で大丈夫って自分に言い聞かせた。
お願い。遅れてるだけなら、もうきてよ。こんな不安なの、もう嫌だよ。
翌日はメールがなかった。菜摘は電話をくれて、ひそひそ声で、
「生理きた?」
と聞いてきた。
「まだ」
「そっか」
菜摘も無言だった。
「お母さんには言ってないの?」
やっと菜摘が、口を開いた。
「うん、言ってない。それに、言えないよ」
「そうだよね」
また菜摘は黙った。そして、ちょっとため息をつき、
「兄貴が帰ってきたら、相談しなきゃ。それまでに生理がきたら、それはそれでいいけど、もし、まだだったら」
「うん」
「大丈夫だよ!兄貴がついてるんだからね」
「うん」
「兄貴を信じようよ」
「うん」
怖い。怖い。今は何も考えたくない。
そして、翌日の夜、聖君からメールが来た。
>明日帰るからね。明日は会えないかもしれないけど、その次の日にお店に来ない?俺、多分店の手伝いしないとならないから、会いに行けそうもないんだ。
>うん。わかった。
>じゃあね、店で待ってるね。
あさって、会える。どうか、明日には生理になって、私。
でも、そんな願いもむなしく、貧血でくらくらする中、菜摘と一緒にれいんどろっぷすに私は行くことになった。
「生理きた?」
「ううん」
「顔色悪いよ。今日大丈夫なの?」
「わかんない」
「え?」
「くらくらしてる。それに聖君に会いたくない」
「じゃ、何でいくの?」
もう私たちは、江ノ島に向かう電車に乗っていた。
「会いたくないけど、会いたいから」
私は震える声でそう言った。
「そっか。うん、わかったよ」
菜摘はそう言うと、黙って窓の外を眺め、
「具合悪かったら、よっかかっていいからね」
と言ってくれた。
片瀬江ノ島の駅には、葉君がいた。
「やあ、桃子ちゃん、久しぶりだね」
「うん、今日仕事は?」
「土曜だよ、今日」
「あ、そうか」
曜日の感覚なんて、まったくなかった。
「桃子ちゃん、顔色悪くない?」
「貧血だって。夏バテしてるらしい。だけど、兄貴に会えない寂しさからかもね」
菜摘はそんなことを、葉君に言ってくれた。
「大丈夫なの?そんなで江ノ島まで来て」
「うん」
「それだけ、早くに聖に会いたかったのか。あ、帰りは車で送ってあげるよ」
「え?」
「な、菜摘。桃子ちゃんも乗っていってもらって、いいよな?」
「うん、もちろん」
「ありがとう」
菜摘は寄り添いながら歩いてくれた。
駅はすごい人混みだったし、暑かったし、それでさらに私はふらついてしまっていた。
店にようやく着いた。ドアを開けると、
「あ、いらっしゃい、桃子ちゃん、菜摘ちゃん」
とお母さんが元気に、出迎えてくれた。私は無理して笑顔を作った。
「暑かったでしょう?さ、どうぞ座って」
テーブル席が空いていて、そこにお母さんが案内してくれた。
「あ、いらっしゃい」
キッチンから聖君が顔を出した。すごい。真っ黒に日焼けしている。そのあとに、麦さんがキッチンから顔を出した。
麦さんもいたんだ。
「あら、今日も手伝いに来たの?」
麦さんが私に聞いた。
「いえ、私は」
「え?」
また小さな声だったからか、麦さんは聞き返してきた。
「冷たいもの、飲む?あら、桃子ちゃん、平気?」
聖君のお母さんが聞いてきた。
「はい、ちょっと暑かったから、くらってしちゃったけど、大丈夫です」
「なんか、体弱そうだもんね、見るからに」
麦さんがそんな会話を聞き、私に言ってきた。う、なんかほんと、何を言っても、ひっかるものの言い方をするんだな。
「お昼は?」
聖君が聞いてきた。
「すませてきた。きっと混んでるだろうと思って、時間ずらしてきたんだ」
と菜摘が答えた。
「正解。まじで、15分くらい前まで、めちゃ混みだった。今、ようやくすいたところ」
「聖、麦ちゃん、お昼食べちゃって」
聖君のお母さんが、カウンターに二人分のランチのセットを置いた。
「は~~い」
麦さんは聖君と一緒に、カウンターの席に座り、お昼を食べだした。麦さんは、べったり聖君に寄り添い、笑い声をあげながら、食べている。
「なんか、これみよがしって感じ」
菜摘は小声でそう言った。葉君が、
「気にすることないって、桃子ちゃん」
と言ってくれた。
クラ…。また目が回った。駄目だ。今日は特にくらくらする。
カラン。そこへ、ドアが開き、
「よう!聖、帰ったんだな」
と桐太が入ってきた。
「ああ、昨日帰ってきた」
「あ、穀物女もいるの?」
「何よ、それ~~」
桐太はこっちも見ず、カウンターに座り、麦さんと聖君を真ん中にして、言いあいを始めていた。
「あ~~、うるさい女」
「うるさいのは、そっちじゃない。ああ、気分害した。もう帰るわ」
「麦ちゃん、手伝いいきなり頼んでごめんね」
聖君がそう、麦さんに言った。
「いいの、いいの。どうせ暇だったし。あ、でも、店すいてるし、今なら駅まで送ってもらえるでしょ?」
「え?」
「いいでしょ?話もあるし」
「いいわよ、聖。店なら今、すいてるし。送ってあげたら?」
聖君のお母さんにそう言われ、聖君は、私たちの方を向き、
「ごめん、ちょっと行って来る。おみやげあるんだ。ここで待ってて」
と早口でそう言うと、麦さんと店を出て行った。
「あ、なんだよ、桃子いたんだ」
桐太がこっちに気づき、私たちのテーブルの方に来た。
「あの女、うざいよな、ほんと」
「……」
やばい、さっきよりもくらくらする。
「桃子、顔色悪くない?」
桐太が気がついた。
「真っ青だ。桃子、大丈夫なの?」
菜摘も聞いてきた。
「桃子ちゃん、大丈夫?本当だ、顔が真っ青よ。リビングで休んだら?」
聖君のお母さんにそう言われ、はいって答えて席を立った瞬間、目の前が真っ暗になった。
「桃子!」
「桃子ちゃん?」
菜摘の声、桐太の声、それにお母さんと葉君の声も聞こえたような気がする。でも、遠くで。私は一気に意識をなくしていた。
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