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【プロ野球】

阪神、東京ドーム6連敗で止めた 代打・狩野 気迫V打

2015年7月13日 紙面から

巨人−阪神 8回表1死満塁、勝ち越しの適時打を放ち笑顔の狩野=東京ドームで(岩本旭人撮影)

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◇阪神4−2巨人

 阪神が競り勝った。1−1の8回1死満塁から代打狩野の中前打で勝ち越し。続く代打新井の左前打と鳥谷の左犠飛で加点した。安藤が6回から2番手として登板して2勝目を挙げた。巨人はマシソンが崩れ、連勝が5で止まった。

   ◇

 同点の8回1死満塁で切り札が輝いた。阪神・狩野だ。地面すれすれのスライダーをバットの端っこに乗せ、最後は左腕一本で決勝の打球を二塁後方へ落とした。32歳は「よっしゃ!」と叫びながら一塁へ。もう、負けられない。そんな気迫が巨人の連勝街道を食い止めた。

 「最後は執念で打てて良かった。大歓声がボールを落としてくれました」。初球から2球続いた低いスライダーを空振り。「本当はあれじゃダメ。ボール、ボールで押し出しもあるわけだし…」。追い込まれたが、心は冷静だった。「どんな球でも対応できるように構えを低くした」。3球続いた誘い球の軌道に泥くさく対応し、東京ドームの連敗を6で阻止。三塁ベンチの留飲を下げた。

 代打で31打数9安打6打点、打率2割9分。関川打撃コーチは「(代打は)1打席だからね。すごいよ」と称賛。関本が戦列復帰したが、もはや代役が効かないほどの存在感だ。首位巨人とは再び1・5差。狩野が夏の追撃ロードをパッと照らし出した。 (吉田風)

 

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