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ユーロ圏首脳会議 支援協議開始で合意7月13日 16時17分
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ユーロ圏首脳会議は12日から13日にかけて夜を徹して行われ、ギリシャが着実に構造改革に取り組むことなどを条件に金融支援の協議を始めることで合意し、支援の実施に向けて動き出すことになりました。
ユーロ圏19か国による首脳会議は、ギリシャが求める新たな金融支援について協議を始めるかどうか夜を徹して議論し、日本時間の午後3時半ごろ終わりました。
このあと、EU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領は記者会見で「長い協議の末最後に合意することができた。われわれはギリシャを引き続き支えることを決めた」と述べて、ギリシャに対する新たな金融支援について協議を始めることで合意したことを明らかにしました。その条件としてギリシャに対して、今月15日までに議会で構造改革案を法制化し、着実に実行に移すことを求めるとしています。
一方で、ギリシャは今月から来月にかけて多額の債務の返済期限を迎えるため、ともに記者会見に臨んだユーロ圏財務相会議のダイセルブルーム議長は、ギリシャの当面の資金繰りをどのように支援するかについても検討するとしています。
ギリシャが条件を満たして新たな金融支援の協議がまとまれば、ユーロ圏の基金、ESM=ヨーロッパ安定化機構から支援を受けることになり、ギリシャへの新たな金融支援の実施に向けて動き出すことになりました。
このあと、EU=ヨーロッパ連合のトゥスク大統領は記者会見で「長い協議の末最後に合意することができた。われわれはギリシャを引き続き支えることを決めた」と述べて、ギリシャに対する新たな金融支援について協議を始めることで合意したことを明らかにしました。その条件としてギリシャに対して、今月15日までに議会で構造改革案を法制化し、着実に実行に移すことを求めるとしています。
一方で、ギリシャは今月から来月にかけて多額の債務の返済期限を迎えるため、ともに記者会見に臨んだユーロ圏財務相会議のダイセルブルーム議長は、ギリシャの当面の資金繰りをどのように支援するかについても検討するとしています。
ギリシャが条件を満たして新たな金融支援の協議がまとまれば、ユーロ圏の基金、ESM=ヨーロッパ安定化機構から支援を受けることになり、ギリシャへの新たな金融支援の実施に向けて動き出すことになりました。
EUなどの反応は
今回の合意を受けて、EU=ヨーロッパ連合のユンケル委員長は13日、記者会見で「ギリシャのユーロ圏離脱はなくなった」と述べました。そのうえで「ギリシャが、きょうの決定を議会で法制化できると確信している」と述べて、ギリシャ政府の取り組みに期待を示しました。
ドイツのメルケル首相は13日、記者会見し、「合意は長所が短所を大きく上回るものになった。信頼という最も大切なものが揺らいだなかでも合意ができた」と述べ、協議再開に向けた合意を高く評価しました。
また、ギリシャが求めていた債務の削減については「問題外だということを改めて確認した」と述べる一方、返済の繰り延べなどの債務の再編には一定の条件下で協議に応じると述べました。ドイツがギリシャに対する新たな金融支援の協議に入るためには、ドイツ議会の承認が必要になりますが、メルケル首相は「協議の開始を確信を持って推薦できる」と述べ、承認に自信を示しました。
ドイツのメルケル首相は13日、記者会見し、「合意は長所が短所を大きく上回るものになった。信頼という最も大切なものが揺らいだなかでも合意ができた」と述べ、協議再開に向けた合意を高く評価しました。
また、ギリシャが求めていた債務の削減については「問題外だということを改めて確認した」と述べる一方、返済の繰り延べなどの債務の再編には一定の条件下で協議に応じると述べました。ドイツがギリシャに対する新たな金融支援の協議に入るためには、ドイツ議会の承認が必要になりますが、メルケル首相は「協議の開始を確信を持って推薦できる」と述べ、承認に自信を示しました。
ギリシャ側は
ユーロ圏の首脳会議のあと、ギリシャのチプラス首相は記者団に対し、「今回の合意はギリシャの金融機関を安定させ経済成長への道を開くものだ」と成果を強調しました。そのうえで、「ギリシャには抜本的な改革が必要で、取り組みはあすから始まる」と述べて、金融支援の条件とされた構造改革案の法制化などに取り組む考えを示しました。
一方、チプラス首相は「ギリシャは債務の再編を勝ち取ることができた」と述べましたが、具体的な内容については言及しませんでした。
ギリシャの首都・アテネの市民からはユーロ圏各国への不満の声が相次いでいます。
62歳の女性は「私たちが国民投票で緊縮策に反対したのを見て、ユーロ圏各国の首脳は私たちにより厳しい緊縮策を突きつけ、脅迫してきたのだと思います」とユーロ圏各国の対応を批判しました。
また、53歳の自営業の男性は「国民投票で私たちが突きつけた緊縮策への反対は、ユーロ圏の首脳会議に何も反映されませんでした」とやりきれない様子で話しました。
一方、チプラス首相は「ギリシャは債務の再編を勝ち取ることができた」と述べましたが、具体的な内容については言及しませんでした。
ギリシャの首都・アテネの市民からはユーロ圏各国への不満の声が相次いでいます。
62歳の女性は「私たちが国民投票で緊縮策に反対したのを見て、ユーロ圏各国の首脳は私たちにより厳しい緊縮策を突きつけ、脅迫してきたのだと思います」とユーロ圏各国の対応を批判しました。
また、53歳の自営業の男性は「国民投票で私たちが突きつけた緊縮策への反対は、ユーロ圏の首脳会議に何も反映されませんでした」とやりきれない様子で話しました。