5/56
狂人の日常 4
咲) 平和だね~
狂人) そだね~
咲) 早くこの平和を壊さないとね~
狂人) 少し黙ろうか~?
2037年10月5日
真昼の巨大な公園には2つの影があった
構図はお面をかぶった少年がはいずりまわり、鈍い色の金髪が目立つ女がそれを見下ろしているという構図だ
*****
肉まんどこいったぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!??
僕の肉まん!! 僕の肉まん!! 僕の肉まぁぁぁああん!!!
くそ! 絶対ここで落したんだよ! 昨日の乱闘の際どっかに落としたんだ! きっと!!
1時間くらい探してんのになんで見つかんないんだろ!? しかもなんでこの公園無駄にでかくて草ボウボウなのさ? 誰か草むしってよ!! ジャングルジム邪魔!!
今僕は昨日の紳士(シスコン・僕)VS屑×9での乱闘の際に落としたであろう肉まんを探しています。全く見つかりません・・・
??:「・・・さっきから何やってんだよおめぇ」
僕:「ひやぉ!!?」
草むらを平泳ぎみたいに移動してたらいきなり声掛けられた
変な声でたな~僕
僕:「何奴じゃ!!」
妙なテンションで声をかけてきた人を見てみると、
鈍い色の金髪を腰まで伸ばした女の人がいた
顔の造形は結構いい方で少しツリ目である。背は僕より5cmぐらい高い
胸は・・・・・・・・今後を期待!!
あと、第一印象は・・・・不良?
不良?:「おうぁ!!」
今度はあっちが変な声だした
どうでもいいけど、女の驚いた声が『おうぁ!!』ってどうかな・・・?
不良?:「おめぇ!何だそのお面は!?」
? なんで怖がるんだ? 今日のお面はプリティだぞ?
僕:「なんだって言われても・・・『キティ○ゃん(赤い絵の具付き)』のお面だよ?」
不良?:「そうゆうこと聞いてんじゃねーよ!! 血まみれかと思ったわ!! だいたい、なんでそんなお面してんだって聞いてんだよこっちはよ!!」
その問い、あった人から絶対問われるんだよね~
めんどくさいな~
僕:「え~と、怪しい人にお面のことは教えません」
不良?:「草むらで変な動きで這いずりまわってるお面(赤い絵の具付き)野郎よりは怪しかねぇぇえ!!」
ごもっともでございます
確かに今の僕って軽くホラーですよね・・・
ただしこれも肉まんのためだ!
僕:「僕には、こうしなきゃいけない理由があるんだ!!」
不良?:「そんなことしなきゃならない理由って何だ!?」
~説明中~
不良?:「お前バカだろ?」
説明聞き終わったらいきなりヒドイこと言いだしたよこのパツキン
僕:「え~、バカではないよ」
不良?:「いんやバカだね。肉まんのこともそうだけど、お前みたいな小さい野郎が男9人に無傷で勝てる訳ねぇだろ。もちっとましな嘘つけ」
僕:「これでも17歳です~」
不良?:「だから嘘つくなって」
クソ、全部ほんとなのにこの女は~
不良?:「じゃ、肉まん探すか」
僕:「? えっ、探すの手伝ってくれるの?」
不良?:「あぁ、暇だからな」
嬉しいこと言ってくれるねぇ~
僕:「ありがとね~」
不良?:「は? あっ、いやその」
なんかおどおどし始めたぞ・・・
僕:「どうし」
不良?:「別にお礼なんか言わなくていい、一緒に探すのは俺が暇だからだ。暇じゃなかったらお前みたいな怪しい変態の手伝いなんかしないんだからな!」
・・・何この人、ツンデレ?
僕:「僕が変態?・・・・・フッ。モーマンタイ!」
不良?:「いやいや、あのままだったらお前の世間体ご臨終だからな? てかそんなこといいからさっさと探すぞ!!」
不良?はすぐに僕から離れて肉まんを探し始めた・・・
僕もやれやれといった感じに肉まんを探し始めた
*****
不良?:「あったぁぁぁぁあああ!!!」
僕:「マジでかぁぁぁぁあああ!!?」
あれから不良?とむだ話をしながら2~3時間探してたら肉まんが見つかった
かかりすぎ? しかたないやんこの公園大きいのだから・・・
僕:「ありがとね不良?さん!!」
不良?:「不良ってなんだ!!?」
あっ、不良?って僕の心でしか言ってなかったなそういえば・・・
不良?:「なんで俺が不良なんだ!?」
僕:「えっと、見た目?」
染めたっぽい金髪ときつめのツリ目
後、口が悪い
・・・うん、不良だ
不良?:「はぁ~、やっぱりこの髪のせいか~・・・」
口調だって
僕:「どしたのさ」
なんか憂鬱そうだな
不良?:「この髪、染めたように見えるか?」
僕:「うん」
不良?:「・・・地毛だよ」
僕:「え!? 本当?」
いや、でも所々黒まじってるよ?
不良?:「俺はハーフなんだ。父さんがカナダ人、母が日本人なんだよ。そんで、中途半端に父さんの金髪が遺伝したからこんな髪なんだよ」
僕:「はぁ・・・なるほどね~」
いや、でも・・・ねぇ?
不良?:「こんな髪のせいで俺から人は離れていくし、話かけてもみんな怖がっちまうし、どうしたらいいんだろうな?やっぱ黒に染めるしか・・・」
僕:「さびしいのかい?」
不良?:「あぁ? 別に、さびしくはねぇーがよ・・・」
いきなりこっち見ないいでください。ガンつけられたかと思ったよ今
僕:「じゃぁ、そのままでいいんじゃない?」
不良?:「ハァ? 何いってんだおまえ?」
僕:「だって1人でも別にさびしくないんでしょ?」
不良?:「あぁ」
即答かいな・・・
僕:「じゃぁいいやん」
不良?:「だから何いって・・・」
僕:「別に1人だからってダメって訳でもないでしょ?」
不良?:「っ!!」
僕:「必ず人と関係を持たなくてはならないって法律なんてないでしょ?だったら別に1人でもいいやん。そりゃ人間関係とかもあると思うけど、無理に自分の個性を変えたりなくしたりして人と関わろうとするのって、なんかおかしくない?」
不良?:「・・・・確かに」
僕:「じゃぁ君はそのままでいいんだよ」
不良?:「・・・ハハ、なんかいままで友達作った方がいいのかなって悩んでたおれがバカらしく思えるぜ。確かにおれは髪染めてまでして友達がほしいとはおもわねぇ」
僕:「でしょ?」
不良?:「あぁ、・・・ありがとな。おまえのおかげで髪染めなくてよさそうだ」
そうして不良?はほほ笑んだ
僕:「どういたしまして。・・・さて、肉まんも見つかったし帰るね」
不良?:「あ~、ちょっとまて」
僕:「なに?」
不良?が少しうつむく
不良?:「あ~その、なんだ?俺は無理してまで友達はいらないとは思うんだが、全くいらねぇって訳じゃないんだよ。だから・・・」
・・・・あれ? 黙っちッた
僕:「? だから?」
不良?:「その、俺の友達になってくれねぇか!!」
うるさっ!!?
僕:「いきなり叫ぶなよ!」
不良?:「あっ、す、すまねぇ・・・」
全く・・・いきなり叫んだりしおらしくなったり忙しい人だな~
僕:「別にいいよ。僕の親友には君のような金髪じゃなくて一部以外白髪の親友がいるし」
不良?:「・・・どうゆうことだ?」
僕:「世界は広いってこと」
僕は何を言っているんだろうか?
不良?:「まぁ、いいか。それより友達になってくれんのか?」
僕:「君みたいなきれいな子に友達になってって言われればなるに決まってるでしょが」
不良?:「ばっ!!」
お~、いっきに赤くなったぞ~。おもしろっ!!
不良?:「ふざけんなよお前・・・!」
やばい怒りだした!!
僕:「じゃ!また今度!!」
僕は大地をけって風になるように駆けだした!!
不良?:「あっ!!待てよお前!!名前なんだ!?」
僕:「僕は『狂人』です!!!」
咲) そろそろ『狂人の親友』を出そうかな
狂人) えっ!? あいつ出るの?
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。