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【ビジネス解読】
そもそも無理筋では…朴槿恵大統領がなお夢見る釜山-欧州「シルクロードエクスプレス」構想
今回の会議で韓国の正会員入りに反対したのは北朝鮮だけだった。しかし、正会員すべての賛成がないと正会員入りできないというのがOSJDの決まりとなっている。2004年のOSJDの会議でも韓国は正会員入りを申請したが、このときも北朝鮮の反対で実現しなかった。
韓国と北朝鮮の間には軍事境界線が横たわる。07年5月に試験列車を南北に運行したこともあったが、現在は鉄路も分断状態にある。今年に入り、韓国側がOSJD加盟各国と交渉を精力的に行い、4月には東亜日報が「北朝鮮も同意」と報じ、SRXの実現が近づくという期待が高まったのだが…。
そもそも、北朝鮮からすれば迷惑な話といえそうだ。朝鮮半島事情通は「韓国などの製品が通過するのを北朝鮮が黙って許すはずがない」と、SRXの構想そのものを切り捨てる。
構想自体に疑問の声も
仮に北朝鮮が民主化されたとしても、SRXの効果を疑問視する声も上がる。
すでに、中国からチベットを経由して中央アジア、欧州を結ぶ「新ユーラシアランドブリッジ」がシベリア鉄道よりも重要な鉄道輸送網として活躍している。中国側の起点は江蘇省連雲港。連雲港から欧州までの輸送は、海上と比べほぼ半分の日程で行けるという。シベリア鉄道は冬季の運行が難しくなるのに対し、新ユーラシアランドブリッジは季節に左右されずに安定した運行が見込めるというのも大きな特長だ。