大塚家具訴訟 父娘出廷「非常に情けない」

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 「大塚家具」の株式を巡り父と娘が争う裁判に、大塚勝久前会長と娘の久美子社長本人が出廷し、久美子氏は勝久氏について「非常に残念で情けない」と語った。

 この裁判は、大塚家具の大塚勝久前会長が、久美子社長が取締役を務める資産管理会社「ききょう企画」を訴えているもの。勝久氏は大塚家具の株式約130万株をききょう企画に譲渡したが、久美子氏が株を自らの名義にしたため、株の実質的対価として15億円の支払いを求めている。

 13日の裁判には久美子氏と勝久氏が出廷し、久美子氏は「株の移転は大塚家具の事業承継や相続対策が目的だった。親が作った会社を守ろうとやったことを親の側が無にするような裁判をして非常に残念で情けない」と証言した。一方、勝久氏は久美子氏の証言中、何度も身を乗り出し、首を大きく横に振るなどしていた。

 法廷ではこの後、勝久氏が発言する予定。