台風9号:進路予想大外れの韓国気象庁

台風9号:進路予想大外れの韓国気象庁

 台風9号(アジア名『チャンホン』)の実際の進路は、米軍の合同台風警報センター(JTWC)の予報に最も近く、韓国気象庁の予報は米中日3カ国の予報と比べ最も外れていたことが分かった。この台風が北上していた9日、韓国・米国・中国・日本の4カ国の気象庁は、中心部の位置が数百キロメートル以上違う予報=本紙7月10日付記事=を発表していた。

 韓国気象庁が12日に明らかにしたところによると、台風9号は同日昼12時ごろ全羅南道木浦から西南に約250キロメートルの海上を北上し、13日午前0時ごろ仁川市ペンニョン島を経て、北朝鮮の甕津半島に上陸したとのことだ。衛星画像などで12日に観測された台風9号の実際の進路と9日の予報を比較してみると、JTWCの誤差が最も小さかった。JTWCは台風9号が中国に上陸するとすぐ進路を急激に東に変え、韓国西海(黄海)上に進むと予測(①)したが、韓国気象庁は台風が中国に上陸してかなり西の地点まで進み、12日午後3時ごろに上海から西南西に約180キロメートルの陸上に到達する(②)と予想していた。日本(③)と中国(④)の予想も、韓国気象庁の予想に比べ実際の進路に近かった。

 気象専門家A氏は「台風の進路予測は非常に難しく、最先端の気象技術を確保している米国でも外すことが多い。だが、韓国気象庁の今回の台風予測はほかの国の気象庁の予測に比べあまりにも違いが大きく、問題だ」と語った。これに対し韓国気象庁関係者は「北から吹いてくる冷たい高気圧の勢力が我々の予想より強かったため予報が外れた」と説明した。

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