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炎天下、サマージャンボに行列している人に言いたいこと

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炎天下の週末に仕事で銀座に行くと、数寄屋橋交差点に長い行列ができていました。サマージャンボ宝くじを買う人の行列です。どうやら、銀座のこの売り場の特定の窓口は過去の高い当選実績があるということになっているらしく、その窓口でわざわざ買いたい人が、暑い中行列を作っているのです。

宝くじを娯楽としておみくじのように買うのは個人の趣味ですから自由です。しかし、宝くじで真剣に億万長者になろうと思っている人がいるとしたら、それは大きな問題です。確率から考えて、宝くじで資産を増やそうというのは、まったくナンセンスだからです。

ギャンブルや投資は、3つに分類することができます。マイナスサム、ゼロサム、そしてプラスサムです。

マイナスサムとは、「参加者の投資金額合計>参加者に還元される資金の合計」
ゼロサムとは 「参加者の投資金額合計=参加者に還元される資金の合計」
プラスサムとは 「参加者の投資金額合計<参加者に還元される資金の合計」

になるものです。

宝くじやギャンブルは全て、マイナスサムです。宝くじの場合100円購入した時の還元率は45%程度。半分以上は宣伝費や地方自治体への交付金として使われているのです。集めたお金から胴元が半分以上を差し引いて、残りを宝くじを買った人たちで配分する仕組みです。

宝くじは、比較的所得の低い人が多く購入する傾向があることから、「貧乏人の税金」と言われることもあります。富の配分の仕組みとしては、極めて出来の悪いものだと思います。

スプレッド(ドル円であれば、0.4銭程度の売買のコストの差)を考えなければ、FX(為替証拠金取引)のような為替取引はゼロサムです。為替は通貨の交換ですから、自分がドルを売れば、別の人が買い、自分が買えば、誰かが売っていることになります。株式のように価値が生まれる訳ではありませんから、為替取引参加者全体で見れば、損得はほとんどプラスマイナスゼロということになります。

プラスサムになる可能性があるのは、株式投資や債券投資といった資産運用だけです。投資された資金が、経済活動に使われ新しい価値を生み出す可能性があるからこそ、その価値が投資家に還元されて全員がプラスになる可能性があるのです。短期的には上下を繰り返すのがマーケットですが、長期で見れば資産価格の上昇によって、プラスサムが実現されてきたことがわかります。

長い行列に並んでいる人の多くは、私の母と同じ世代の60代70代のシニアの人でした。涼しい喫茶店に連れて行って、冷たいアイスコーヒーでも飲みながら、宝くじのそんな特徴について説明してあげたいと思ってしまいました。余計な、おせっかいでしょうか?

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