【決定版】SEOに効く内部対策のチェックリスト
今回は、ferretで実施してきたSEO内部対策をご紹介します。
SEOにおいて大事なものは大きく3つに分けられます。「コンテンツ」「外部対策」「内部対策」です。
「コンテンツ is キング」と言われるほど、今ではコンテンツばかりが重要視されますが、上にあげた3つは今でも重要です。
一方で以前は効果があると言われていたものでも、今では逆効果になってしまうSEO内部対策もあります。
今回の最新版SEO内部対策記事を参考にして頂ければ幸いです。
目次
- 内部対策と外部対策とコンテンツの関係性
- 内部対策は本当に今でも重要なのか
- 被リンクは2015年でも引き続き重要
- コンテンツの質が最も重要
- コンテンツの内容をしっかり伝えよう
- クローラー向けに最適化しよう
1. 内部対策と外部対策とコンテンツの関係性
1.1 内部対策は本当に今でも重要なのか
最近、しきりにコンテンツの質の話がSEO界隈では話題になっていますが、内部対策は重要ではなくなったのか?と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
答えになりますが、内部対策は今でも引き続き重要なSEO対策です。
なぜ、内部対策が引き続き重要なのかを紹介します。
内部対策とは
内部対策とは、検索結果において自社サイトの順位をアップするために行う、コンテンツの充実度や頻度、内部リンクの構造などの施策を指します。
Googleはコンテンツを適切に理解したい
Googleなどの検索エンジンはユーザーがキーワードを打ったものに対して、最適な検索結果を返すことでユーザーに満足してもらい、使い続けてもらう必要があります。
ユーザーが使ってくれることで、広告などから収益になります。もし検索結果が質の悪い検索結果になってしまっていれば、きっとユーザーは不満を感じてそのうち使わなくなってしまうでしょう。
そのためにも、Googleなどの検索エンジンは、ユーザーに最適な検索結果を返すためにも、コンテンツをちゃんと理解したいと考えています。
内部対策はコンテンツを適切にGoogleに伝える手段
コンテンツの中には、重要度の高いものもあれば、低いものもあります。人間であれば、色が変わっていたり、文字サイズが大きくなっていたりすれば、それが重要だと感じ取ることができますが、クローラーはそうは行きません。
それをクローラーにしっかりと伝える手段が内部対策です。なので、内部対策は今でも重要ですし、Googleも重要だと考えています。
1.2 被リンクは2015年でも引き続き重要
一方で、被リンク(外部対策)などは重要かという問いがあるとすると、そんなことはありません。
被リンクも引き続き重要です。昔のように被リンクを張れば検索上位に表示されるといったことがほぼなくなったということです。
効果がなくなったのは人工的で粗悪なリンク
被リンクが効果があると分かってから、SEOスパムが横行しました。
その結果、ユーザーにとって有益ではないページが検索結果の上位を占めてしまい、Googleにとって好ましくない状況となってしまいました。
そこで、Googleは様々なアルゴリズムを組み合わせ自然発生していない人工的で粗悪なリンクを無効化したのです。
Googleが掲げる10の真実でも引き続き被リンクについての明記がある
Googleが掲げる理念に今でも被リンクのことが書かれています。
・ウェブ上の民主主義は機能します。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。(中略)PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。
このことからも、Googleは今でもリンクを重要視していることが分かります。
1.3 コンテンツの質が最も重要
コンテンツの質というのは、ユーザーにとって質が良いということです。
質の良いコンテンツは誰かに紹介したくなるため、自分のブログで紹介したり、ソーシャルメディアで拡散されたりします。そうすると、被リンクが発生したり、多くの人の目に触れるため、そこからまたリンクが張られるような動きになります。コンテンツの質が悪いとそうはなりません。
検索エンジンのクローラーは、コンテンツの質を理解することできません。どうやっても、人の評価に頼らざるを得ないのです。
2. 具体的な内部対策をしよう
ここからは具体的な内部対策の方法をご紹介します。
内部対策は大きく分けて2つあります。「ページの最適化をしてコンテンツの内容を適切にクローラーに伝えること」「最適化してクローラーが来やすいサイトにすること」です。
2.1 最適化してコンテンツの内容をしっかり伝えよう
2.1.1 タイトルタグにはSEOキーワードを入れよう
タイトルタグは、そのページの名前になるのでGoogleも非常に重要視しています。ここに対策キーワードが入っていない場合は、上位表示はほぼ不可能です。
必ず対策キーワードを入れるようにしましょう。
例)<title>ferret [フェレット]|webマーケティングがわかる・できる・がんばれる</title>
ここに設定すると、検索結果に以下の部分に表示される。
その他にも、タイトルタグの中に対策キーワードを多く含めると、Googleに勝手にタイトルタグが書き換えられてしまうケースもあります。それを極力防ぎつつ、SEO対策をすることは可能です。
具体的な方法は、ferret内コンテンツのSEOカリキュラム「20. 内部対策SEO:タイトルタグ
2.1.2 meta description属性タグを設定しよう
meta description属性タグは、検索エンジンにそのページの要約を伝えることができる内部対策タグです。この内容を認識してクローラーはページの内容を理解します。
検索結果に表示され、ユーザーの目に触れる部分ですので、クリック率に影響がある箇所でもあります。
例)<meta content="ホームページの悩みは今日で終わりWeb担当者に必要な情報は全てココに。成果の出る"ホームページ運営プロセス"を公開中" name="description" />
このように設定すると、以下のように表示されます。
検索結果には、120文字前後のテキストが表示されます(Web版)。
スマホでの検索結果では50文字前後のテキストが表示されます。よって、ウェブとスマホの両方で観てもらいたい内容を最初の50文字に入れ、そのあとの70文字を使って、それ以外の情報を載せておくと無駄がなくて良いでしょう。
すでに、meta descriptionに上位表示の効果はほぼないと言われています。
しかし、検索エンジンで上位表示されても、ユーザーからクリックされなければ意味が無いですし、しっかりとページの内容をクローラーに伝えることもSEOの一環ですので、しっかりと対応しましょう。
2.1.3 meta keywords属性タグ
meta keywords属性タグとは、ページの内容をキーワードとして示しているタグです。これを見て、検索エンジンはページの中身が何であるかを理解していました。
例)<meta name=“keywords” content=“キーワード1,キーワード2,キーワード3” />
しかし、今ではもうGoogleはこの meta keywords属性タグをランキング要素としては使っていません 。Googleが公式に発表しています。
理由としては検索エンジンスパムが横行してしまったこと、そしてGoogleのクローラーが十分性能良くなっていて頼らないでもページの内容を理解できるように進化していることが挙げられます。
Google does not use the keywords meta tag in web ranking
SEO効果がすでにないmeta keywords属性タグですが、内部対策という観点からは設定したほうがいいのでしょうか。
しないよりはしておいたほうがいいかもしれませんが、ページ数が多いサイトだったり、担当者が少ないサイトなどはこの際あえて外してしまっても問題ないです。
その理由としては、主に対策しているキーワードが競合に把握されてしまうという点があるからです。
2.1.4 h1タグにもSEOキーワードを入れよう
h1タグとは、見出しタグ(hタグ)の中でも一番大きいサイズのタグで、重要度が高い見出しタグになります。
例)<h1>〜〜〜</h1>
そのページの中で一番重要で、検索エンジンにもユーザーにもしっかりと伝えたい部分はどこなのか、しっかりと決めてからh1タグを設定しましょう。
例えば、一番伝えたいことは記事のタイトルであれば、そこにh1タグが設定されています。またページごとにh1タグは固有のテキストで設定した方がいいでしょう。
過剰にSEOキーワードを含めると、スパムと見なされてしまう可能性も高くなるので、1つぐらいにしておいたほうがベターです。
hタグだけの詳しい説明は、SEOカリキュラムの「23. 内部対策SEO:見出しタグ
2.1.5 見出しタグ(hタグ)は親子関係を正しくしよう
見出しタグ(hタグ)には、h1タグ以外にも、h2タグ、h3タグ、h4タグ…と数字が増えるに連れて、子タグが増えていきます。
これらは、入れ子状に使わなければいけないというルールがあります。h1の次にh3ではいけないのです。
例)<h1>〜〜〜</h1>
例)<h2>〜〜〜</h2>
例)<h3>〜〜〜</h3>
2.1.6 引用タグを適切に使おう
引用タグ(blockquote)というものがあることをご存知でしょうか。
他サイトなどからコンテンツを引用する際に使うタグで、最近このタグの重要性が見直されています。
これは、GoogleのSEOアップデートであるパンダアップデートが関係しています。
パンダアップデートはコンテンツの質を評価するアップデートですが、コピーコンテンツはコンテンツの質を低くする行為なので、引用する際はこのタグを使うことでコピーではなく、引用であることをしっかりとGoogleに伝え、コピーコンテンツと判断されるリスクを減らすという点で注目を浴びています。
例)<blockquote>〜〜〜</blockquote>
引用は、Googleへの配慮もしなければいけませんが、それとは別に著作権的な側面からも気をつけなければいけません。
具体的には以下の守る必要があります。
1.著作権を守る
2.blockquoteタグと引用元へのリンクはセット
3.citeタグで引用元へのリンクを囲む
著作権にも、Googleにも配慮した引用のやり方は、SEOカリキュラムの「24. 内部対策SEO:引用タグ(blockquote)」でもご紹介しています。
2.1.7 ページネーションはnext/prevを使おう
ページネーションはご存じでしょうか。
ページネーションは、一覧ページなどによく設置してある次のページや前のページヘ移動することができるリンク群です。
これらのページは、続き物のページなのでできればGoogleは一連のコンテンツとして理解したいと考えています。
そこで使われるのが、この rel=”next” と rel=”prev” というわけです。
具体的には以下のように使います。Googleが具体例を出してくれていたので引用します。
次のようにいくつかの URL にページ分けされているコンテンツを例にとります。
http://www.example.com/article?story=abc&page=1
http://www.example.com/article?story=abc&page=2
http://www.example.com/article?story=abc&page=3
http://www.example.com/article?story=abc&page=4
最初のページ
http://www.example.com/article?story=abc&page=1
では、headセクションに次のように記述します。
<link rel="next" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=2" />
2 番目のページ
http://www.example.com/article?story=abc&page=2
<link rel="prev" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=1" />
<link rel="next" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=3" />
3 番目のページ
http://www.example.com/article?story=abc&page=3
<link rel="prev" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=2" />
<link rel="next" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=4" />
そして最後のページ
http://www.example.com/article?story=abc&page=4
<link rel="prev" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=3" />
複数ページにまたがる記事やコンテンツをお持ちの方へ。rel=”next” と rel=”prev” を使用したページネーションのご紹介
3. クローラー向けに最適化しよう
クローラーフレンドリーなサイトにして、クローラーがアクセスしやすいようなサイトにしていきましょう。
3.1 URLの正規化をしてリンクポピュラリティの分散を防ごう
GoogleはURLごとに評価を行っています。
しかし、同じURLにも関わらず、別ページとして認識されてしまうケースがあります。その場合、評価も別ページとしてされてしまうため、結果的に評価の分散になってしまいます。そうならないためにも、リンクポピュラリティの分散を防いでいきましょう。
12. 内部対策SEO:リンクポピュラリティの分散を防いで上位表示を目指そう
ちなみに、以下は全て同じページへ飛びますが何も設定をしなければ別ページとして判断されます。
・http://www.example.com/
・http://example.com/
・http://www.example.com/index.html(index.php)
・http://example.com/index.html(index.php)
・http://www.example.com/?gclid=ABCD
・http://example.com/?gclid=ABCD
・https://www.example.com/
・https://example.com/
URLの統一方法は複数あります。
3.1.1 www有無を正規化する
・http://www.example.com/
・http://example.com/
上記2つのURLは別ページと判断されてしまいます。これを統一する方法ですが、「301リダイレクト」を使います。
リダイレクトとは、アクセスした際に事前に設定したURLへ自動で転送される設定です。301リダイレクトはGoogleからの評価を転送元から転送先へ引き継いでくれるので301リダイレクトを用いましょう。
3.1.2 https/httpを正規化する
・http://example.com/
・https://example.com/
もし、あなたのサイトがSSL対応していた場合、httpとhttpsを正しく正規化する必要があります。
Googleは自動でhttpsをhttpより優先的に使用してくれますが、念のため設定しておいたほうが良いでしょう。こちらも301リダイレクト設定を行いましょう。
3.1.3 index.html有無を正規化する
・http://www.example.com/
・http://www.example.com/index.html(index.php)
上記のパターンも別ページとして認識されてしまうため、301リダイレクトで設定します。
3.1.4 不要なパラメータを正規化する
・http://www.example.com/
・http://www.example.com/?gclid=ABCD
このようにパラメータがついていても、別ページと認識されてしまいます。
しかも、パラメータの場合は外部から張られたリンクから訪問した場合などもあるため、その部分は運営者としてハンドリングできないので厄介です。
そんなときに使うのが、Google Search Consoleの「URLパラメータ」です。
URLパラメータを使うことで、外部から張られたパラメータを含む全てのパラメータの処理の指示をすることができるので、必ず設定しておきましょう。
詳しい設定方法はSEOカリキュラムの「13. 内部対策SEO:URLパラメータ ツールを使ってURLを統一する」でご紹介しております。
3.1.5 モバイル用URLとスマホ用URLの正規化する
もし、あなたがモバイルサイトやスマホサイトに対して別々のURLを設定している場合、それらは本来同じコンテンツを配信しているにも関わらず、評価が分散してしまう可能性がありますので、しっかりと設定をしておく必要があります。
・`http://www.example.com/page-1` ウェブサイト ユーザー用
・`http://m.example.com/page-1` スマホサイト ユーザー用
・`http://phone.example.com/page-1` モバイルサイト ユーザー用
上記のようにURLを別々にしているサイトの場合は、まずアノテーションの設定を下記のように設定を行います。
ウェブサイト「www.example.com/page-1」 に、次のアノテーションを追加します。
<link rel="alternate" media="only screen and (max-width: 640px)" href="http://m.example.com/page-1" />
<link rel="alternate" media="handheld" href="http://phone.example.com/page-1" />
スマホサイト「m.example.com/page-1
」 には、次のアノテーションを追加します。
<link rel="canonical" href="http://www.example.com/page-1" />
モバイルサイト「phone.example.com/page-1」 には、次のアノテーションを追加します。
<link rel="canonical" href="http://www.example.com/page-1" />
3.2 sitemap.xmlを作成・送信しよう
3.2.1 sitemap.xmlを作成する
sitemap.xmlとは、サイトのページをリスト化した一覧ファイルのようなものです。
このファイルをGoogleに提供すると、それを元にクローラーがクローリングを行うためのきっかけにしてくれます。
sitemap.xmlの作成は非常に面倒なので、外部ツールを利用してしまうのが便利です。
参考リンク:「サイトマップを作成-自動生成ツール「sitemap.xml Editor」」
3.2.2 sitemap.xmlを送信する
作成したsitemap.xmlはGoogleに送信しなければいけません。送信する場所は、Google Search Consoleになります。
こうすることで、数日後にはクローラーがサイトを訪れてくれているでしょう。
3.3 robots.txtを正しく設計しよう
robots.txtとはGoogleクローラーに無駄なクローリングをさせないためのファイルです。
例えば、アクセスされたくないページなどを指定することができます。
robots.txtの正しい書き方は、SEOカリキュラムの「16. 内部対策SEO:robots.txtの正しい書き方」に詳細が書いてあるので確認してみてください。
まとめ
内部対策は基礎中の基礎です。これができた上で、コンテンツを充実させ、コンテンツが充実しているからこそ、外部リンクが増えていく。
こういったサイクルをどんどん回せるように、内部対策はしっかりと最初に設定しておきましょう。