07月12日 22時04分
国会で審議が続く安全保障関連法案に反対している市民団体が12日、広島市で集会を開き、「国民をないがしろにし、命を危険にさらす国づくりは絶対に許さない」として法案の廃案を求めるアピールを採択しました。
この集会は広島市に拠点を置く市民団体などが開き、会場の広島市中区の中央公園には主催者の発表でおよそ4500人が集まりました。
このなかで、呼びかけ人の1人で、核廃絶や反戦を呼びかけるNGO代表の森瀧春子さんは「今、『平和憲法』が崩されようとしている。
特に若い人が動かないと未来は変わらない」と訴えました。
続いて、集会では「私たち被爆地・広島に住む者は世界中の争いが1つでもなくなることを願っている。国民をないがしろにし、命を危険にさらす国づくりは絶対に許さない」として、法案の廃案を求めるアピールが採択されました。
このあと、参加者たちは横断幕やのぼりなどを掲げながら、広島市中心部をデモ行進し、「戦争をさせない」「憲法9条を壊すな」などと訴えていました。
安全保障関連法案をめぐって、政府・与党は今週15日に衆議院の特別委員会で採決し、翌16日にも衆議院通過を図る構えをみせていて、市民団体では、今後も国会での動きにあわせて原爆ドーム前などで法案に反対する集会を開くことにしています。
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