Migrate to Red Hat Enterprise Linux

現在のアプリケーションは、巨大な一枚岩のスタックではなく、より小さな単位のマイクロサービスの組み合わせで構成されることが多くなっています。コンテナー技術によって、一つのオペレーティングシステム上に、複数の隔離された Linux環境(コンテナー)を提供できます。コンテナーとDockerを組み合わせたインフラストラクチャは、アプリケーションをマイクロサービス化し、開発と実行が俊敏になり、仮想化やクラウドを問わず高いポータビリティを実現します。

Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Host は、企業向けのコンテナーベースのインフラストラクチャを実現するためのオペレーティングシステムです。Red Hat Enterprise Linux の性能、安定性、セキュリティはそのままに、豊富な対応ハードウェアやソフトウェアによるエコシステムの認定を継承し、開発と実行環境の柔軟性、および保守の簡素化といったコンテナーの利元を享受することができます。コンテナーを実行するために最適化された Red Hat Enterprise Linux Atomic Host は、コンテナ化されたアプリケーションの実行に必要なコンポーネントのみを提供し、軽量かつ小さなフットプリントのオペレテーティングシステムとなっています。

製品の特徴・機能

イメージ
Atomic のアップデートおよびロールバック
イメージ方式で動作する更新メカニズムを使用し、Atomic のアップデートで、旧バージョンの OS も保持しながら、ダウンロードとデプロイメントをワンステップで行うことができます。Atomic なロールバックも容易に行うことができます。
Docker形式のコンテナーイメージ
今、話題のコンテナー管理ソフトウェア「Docker」をサポートし、アプリケーションコンテナーとして、簡単にデプロイと実行が可能です。
認定およびサポート
Red Hat Enterprise Linux 6 および 7 など Red Hat が提供するプラットフォームイメージを用いて開発されたコンテナー、およびレッドハットのエコシステムの ソフトウェアベンダー(ISV)パートナーが提供するコンテナーを実行可能です。
大規模なコンテナオーケストレーション
Kubernetes を使用して、Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Host のクラスタ全体のコンテナーにデプロイされた個々のサービスをコントロールし、大規模なアプリケーションのように実行することができます。
スーパー特権コンテナのサポート
これにより、アプリケーションはホストや他のコンテナーにセキュアな方法でアクセスできます。この特別なコンテナは、ユーザーにサードパーティ製ソフトウェアをインストールする手段を提供し、Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Host に Atomic コマンドはスーパー特権コンテナを作成・実行できます。
デフォルトのセキュリティ強化
SELinux、cgroup、カーネルネームスペースの組合せを使用し、複数のコンテナ環境において各コンテナを隔離します。
オープンハイブリッドクラウド全体 アプリケーションのポータビリティ
Red Hat Enterprise Linux 6 および 7 など Red Hat が提供するプラットフォームイメージを用いて開発されたコンテナー、およびレッドハットのエコシステムの ソフトウェアベンダー(ISV)パートナーが提供するコンテナーを実行可能です。

動画

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イメージRed Hat Enterprise Linux Atomic Host のご紹介
RHEL Atomic Hostの特徴、Dockerに対するRed Hatの貢献などの概要から、ディスク構成やアップデート方法、バージョン管理などの特徴的な機能まで、エバンジェリストの中井が解説します。
レッドハット株式会社
プラットフォームソリューショングループ
シニアソリューションアーキテクト
クラウドエバンジェリスト
中井 悦司
イメージDockerイメージ構築 実践テクニック
Dockerイメージの構造と作成手順、Dockerfileの文法やdocker build 実行例、docker run 実行例などの基礎から、Dockerを応用したCI(継続的インテグレーション)など、実践的なHow Toをエバンジェリストの岩尾が解説します。
レッドハット株式会社
ソリューションアーキテクト
クラウドエバンジェリスト
岩尾 はるか
イメージDocker is NOT Container " ~ Dockerとコンテナ技術、PaaSの関係を理解する
今、最も注目されているDocker について、誕生した背景、基本機能、開発や本番環境に適用するメリット、Dockerイメージの自動配置や最適化などをめざすKubernetesとの関係や今後のレッドハット製品との対応関係などをエバンジェリストの中井が解説します。
レッドハット株式会社
プラットフォームソリューショングループ
シニアソリューションアーキテクト
クラウドエバンジェリスト
中井 悦司

技術仕様

Red Hat Enterprise Linux Atomic Host は、Red Hat EnterpriseLinuxの 動作が認定された x86_64サーバープラットフォームで稼働します。

ハードウェアアーキテクチャ X86_64
動作環境 ベアメタル、仮想化環境、認定クラウド
推奨メモリー容量 1GB以上
カーネルバージョン 3.10
カーネルのリベース 同一バージョンで原則的にリベースしない
カーネルABI (kABI) の保証 同一パージョンで保証される
ユーザー空間のソフトウェア Red Hat Enterprise Linuxファミリーで共通のソースコードでビルド
Application Binary Interface (ABI) の互換性 同一アーキテクチャにおいてライフサイクルを通じて保証される
製品ライフサイクル 3年
サービスレベル Standard, Premium