現在のアプリケーションは、巨大な一枚岩のスタックではなく、より小さな単位のマイクロサービスの組み合わせで構成されることが多くなっています。コンテナー技術によって、一つのオペレーティングシステム上に、複数の隔離された Linux環境(コンテナー)を提供できます。コンテナーとDockerを組み合わせたインフラストラクチャは、アプリケーションをマイクロサービス化し、開発と実行が俊敏になり、仮想化やクラウドを問わず高いポータビリティを実現します。
Red Hat Enterprise Linux 7 Atomic Host は、企業向けのコンテナーベースのインフラストラクチャを実現するためのオペレーティングシステムです。Red Hat Enterprise Linux の性能、安定性、セキュリティはそのままに、豊富な対応ハードウェアやソフトウェアによるエコシステムの認定を継承し、開発と実行環境の柔軟性、および保守の簡素化といったコンテナーの利元を享受することができます。コンテナーを実行するために最適化された Red Hat Enterprise Linux Atomic Host は、コンテナ化されたアプリケーションの実行に必要なコンポーネントのみを提供し、軽量かつ小さなフットプリントのオペレテーティングシステムとなっています。
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host は、Red Hat EnterpriseLinuxの 動作が認定された x86_64サーバープラットフォームで稼働します。
ハードウェアアーキテクチャ | X86_64 |
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動作環境 | ベアメタル、仮想化環境、認定クラウド |
推奨メモリー容量 | 1GB以上 |
カーネルバージョン | 3.10 |
カーネルのリベース | 同一バージョンで原則的にリベースしない |
カーネルABI (kABI) の保証 | 同一パージョンで保証される |
ユーザー空間のソフトウェア | Red Hat Enterprise Linuxファミリーで共通のソースコードでビルド |
Application Binary Interface (ABI) の互換性 | 同一アーキテクチャにおいてライフサイクルを通じて保証される |
製品ライフサイクル | 3年 |
サービスレベル | Standard, Premium |