子育て:移動式赤ちゃんの駅 市が無料で貸し出し 山口

毎日新聞 2015年07月12日 22時00分

山口県周南市が貸し出しを始めた赤ちゃんの駅=山口県周南市で2015年7月、大山典男撮影
山口県周南市が貸し出しを始めた赤ちゃんの駅=山口県周南市で2015年7月、大山典男撮影

 山口県周南市は、防災用テントを「移動式赤ちゃんの駅」と名付けて無料貸し出しを始めた。地域の屋外のイベントなどで、授乳やおむつ替えの場所を確保し、赤ちゃんのいる家族にも気軽に足を運んでもらうことが狙いだ。

 ナイロン製の折りたたみテント(縦横2・1メートル、高さ2・2メートル)を利用。おむつ交換用のマットと、授乳用椅子とセットで貸し出す。市役所と新南陽、熊毛、鹿野の各総合支所に1セットずつ、計4セットを配置した。災害時に授乳などはもちろん、更衣室などとして利用できる。購入費は4セットで74万円。

 周南市は2011年から授乳などに立ち寄れる設備を備えた施設に「赤ちゃんの駅」として登録してもらい、ステッカーなどで案内をしている。現在、登録しているのは公共施設57カ所、民間施設11カ所。登録施設をさらに増やそうと、民間でベビーベッドや授乳椅子、カーテンなどを購入、設置する経費の半額を10万円限度に補助する制度も今月からスタートさせた。

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