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ユーロ圏財務相会議再開 予断許さない状況7月12日 18時59分
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ユーロ圏各国の財務相は11日の会議で、ギリシャへの新たな金融支援の協議を始めるかどうか議論がまとまらなかったため、日本時間の午後6時半、2日目の会議を開き、議論を再開しました。ギリシャへの不信感から構造改革を着実に実施するか疑問視する声が根強く、議論がまとまるかは予断を許さない状況です。
ユーロ圏の財務相会議は11日に続いて、日本時間の12日午後6時半からベルギーのブリュッセルで始まり、ギリシャ政府が求めている3年間で7兆円余りに上る新たな金融支援について協議を始めるかどうか話し合っています。
ギリシャは支援を受ける前提として、年金制度の改革や付加価値税の税率引き上げなどを含む構造改革案を提出しましたが、11日の会議ではギリシャが約束どおり実行するか疑問視する声や、さらに踏み込んだ財政緊縮策が必要だといった意見が出て議論がまとまりませんでした。
ユーロ圏各国のギリシャへの不信感は根強く、2日目の会議でも金融支援の協議開始で意見がまとまるかどうかは予断を許さない状況です。
このため、財務相会議に続いて予定されるユーロ圏の首脳会議とEU全体の首脳会議のうち、EUの首脳会議は取りやめとなり、ユーロ圏の19か国で意見の集約を目指すことになりました。
ギリシャは支援を受ける前提として、年金制度の改革や付加価値税の税率引き上げなどを含む構造改革案を提出しましたが、11日の会議ではギリシャが約束どおり実行するか疑問視する声や、さらに踏み込んだ財政緊縮策が必要だといった意見が出て議論がまとまりませんでした。
ユーロ圏各国のギリシャへの不信感は根強く、2日目の会議でも金融支援の協議開始で意見がまとまるかどうかは予断を許さない状況です。
このため、財務相会議に続いて予定されるユーロ圏の首脳会議とEU全体の首脳会議のうち、EUの首脳会議は取りやめとなり、ユーロ圏の19か国で意見の集約を目指すことになりました。
債務返済期限 次々待ち構える
ギリシャ政府はEUなどからの金融支援が打ち切られたことから、先月末が期限だったIMFに対する債務、日本円でおよそ2000億円の返済ができず、延滞の状態が続いています。
巨額の債務を抱えるギリシャには今月も返済の期限が次々と待ち構えています。
13日にはIMFに対する日本円で600億円余りの別の債務の返済期限を迎えます。
14日はギリシャ政府が日本で発行した円建ての国債いわゆる「サムライ債」の117億円の償還期限です。
そして20日にはヨーロッパ中央銀行が保有する日本円でおよそ4700億円分の国債を償還しなければなりません。
特に20日の国債の償還は巨額なだけに、このままでは不可能な状況で、ユーロ圏各国のギリシャ政府に対する新たな金融支援を巡る議論の行方にかかっています。
巨額の債務を抱えるギリシャには今月も返済の期限が次々と待ち構えています。
13日にはIMFに対する日本円で600億円余りの別の債務の返済期限を迎えます。
14日はギリシャ政府が日本で発行した円建ての国債いわゆる「サムライ債」の117億円の償還期限です。
そして20日にはヨーロッパ中央銀行が保有する日本円でおよそ4700億円分の国債を償還しなければなりません。
特に20日の国債の償還は巨額なだけに、このままでは不可能な状況で、ユーロ圏各国のギリシャ政府に対する新たな金融支援を巡る議論の行方にかかっています。
「ドイツがユーロ圏一時離脱も提案」報道
ドイツの有力紙「フランクフルター・アルゲマイネ」は12日付けの紙面で、ギリシャへの対応を話し合うユーロ圏の財務相会議や首脳会議を前にドイツ財務省がまとめたとする提案の内容を報じました。
それによりますと、提案はギリシャ政府に2つの選択肢を示しています。
1つ目は、ギリシャ政府が現在の構造改革案を早期かつ包括的に改善することです。
具体的には、総額500億ユーロ(日本円で6兆8000億円余り)の国有資産を第三者の基金に譲渡し、売却した資金を借金の返済に充てることが含まれています。
2つ目の選択肢は、ギリシャが少なくとも5年間ユーロ圏から離脱し、その間に債務の再編を行うというものです。ギリシャは、ユーロ圏から離脱してもEU=ヨーロッパ連合にはとどまり、経済成長に向けた支援や人道支援を受けられるとしています。
ドイツのメディアはメルケル首相も同意した提案で、今回の会議で大きな議論になっていると伝えています。
それによりますと、提案はギリシャ政府に2つの選択肢を示しています。
1つ目は、ギリシャ政府が現在の構造改革案を早期かつ包括的に改善することです。
具体的には、総額500億ユーロ(日本円で6兆8000億円余り)の国有資産を第三者の基金に譲渡し、売却した資金を借金の返済に充てることが含まれています。
2つ目の選択肢は、ギリシャが少なくとも5年間ユーロ圏から離脱し、その間に債務の再編を行うというものです。ギリシャは、ユーロ圏から離脱してもEU=ヨーロッパ連合にはとどまり、経済成長に向けた支援や人道支援を受けられるとしています。
ドイツのメディアはメルケル首相も同意した提案で、今回の会議で大きな議論になっていると伝えています。