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東電 事業計画改訂 賠償金額7兆円余に7月9日 20時52分
東京電力は原発事故の損害賠償や廃炉対策の強化を盛り込んだ事業計画を改訂し、除染にかかる費用や商工業者が受けた営業損害などを上積みすることで、賠償金額がこれまでより1兆円増えて7兆円余りに膨らむ見通しとなりました。
東京電力は、政府が出資し、経営を監視している「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」とともに、去年1月に認定を受けた事業計画全体の見直しを進めてきました。
9日にまとまった計画の改訂では、賠償金額について、原発事故の除染にかかる費用や、商工業者が受けた営業損害などを上積みすることで、ことし3月の時点よりおよそ1兆円増え、合わせて7兆700億円余りに膨らむ見通しとなりました。
そのうえで、福島第一原子力発電所の廃炉について、汚染水の浄化などで一定の成果が出てきているとしたうえで、今後、本格的な廃炉に取り組む段階に入ってきているとして、研究機関やメーカーなどと協力して取り組む体制を構築していくとしています。
一方、経営の柱と位置づける柏崎刈羽原子力発電所の運転再開の時期については、ことしの夏以降とする方向で検討を進めてきましたが、原子力規制委員会の審査状況を見極める必要があるなどとして、今回の改訂に盛り込むことを見送りました。
東京電力と機構は、10日にも改訂した事業計画を経済産業大臣に申請する方針で、今月中に政府の認定を受けたいとしています。
9日にまとまった計画の改訂では、賠償金額について、原発事故の除染にかかる費用や、商工業者が受けた営業損害などを上積みすることで、ことし3月の時点よりおよそ1兆円増え、合わせて7兆700億円余りに膨らむ見通しとなりました。
そのうえで、福島第一原子力発電所の廃炉について、汚染水の浄化などで一定の成果が出てきているとしたうえで、今後、本格的な廃炉に取り組む段階に入ってきているとして、研究機関やメーカーなどと協力して取り組む体制を構築していくとしています。
一方、経営の柱と位置づける柏崎刈羽原子力発電所の運転再開の時期については、ことしの夏以降とする方向で検討を進めてきましたが、原子力規制委員会の審査状況を見極める必要があるなどとして、今回の改訂に盛り込むことを見送りました。
東京電力と機構は、10日にも改訂した事業計画を経済産業大臣に申請する方針で、今月中に政府の認定を受けたいとしています。