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【ギリシャ危機】
イタリア首相がドイツに「もうたくさんだ」…強硬姿勢に譲歩促す
イタリアのレンツィ首相は、ギリシャ金融支援協議で強硬姿勢を崩さないドイツに関し「イタリアはギリシャのユーロ圏離脱を望まない。ドイツにはこう言いたい。もうたくさんだ」と述べ、合意に向けてドイツに譲歩を促した。イタリア紙の報道をロイター通信が12日報じた。
イタリアは、ギリシャ支援問題でフランスなどと共に比較的柔軟な姿勢を示している。ユーロ圏内の立場の相違を浮き彫りにした。
レンツィ氏は、ギリシャのチプラス首相が提出した財政再建策は「EU側が求めた内容に沿っている」と指摘し「われわれは絶対に合意しなければならない。ほぼ全て譲歩したパートナーに恥をかかせるのは考えられない」と語った。
またロイターによると、ルクセンブルクのアッセルボルン外相はドイツ紙に「もしドイツがギリシャのユーロ圏離脱を求めるなら、フランスと深い対立をもたらす。欧州にとって大惨事となる」と述べた。(共同)