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元NHK名物Pは氷山の一角 ドラッグに走る中高年増えるワケ

 ドラッグと聞くと「若者の乱用」を想像しがちだが、違う。警察庁の昨年の調べでは、覚醒剤事犯の検挙人員は20、30代で減少傾向にあり、40代以上で増加傾向が続いている。最多は40代(3697人=前年比8%増)だが、伸び率だけなら、50代以上(2486人=同13%増)が上回っている。犯罪ジャーナリストの田代篤氏が言う。

「危険ドラッグも覚醒剤も取り締まり強化で品薄になり、2割ほど値上がりしている。そもそも、そこそこの地位と金がある中高年じゃないと続けられません。好奇心から乱用する若者と違って、中高年は“衰え”を感じてつい手を出すケースが多い。オーバーワークでストレス過多、『うつっぽくて疲れやすい』『アレが弱くなった』などと精力剤代わりに使い始めます。それなりに地位がある中高年は知恵も回るし、抑えも利くので、乱用してすぐ足がつくようなマネはしません。池尾容疑者は、まさに氷山の一角ですよ」

 薬物事犯の検挙は暴力団関係者が50%を超えているが、減少傾向に。そのぶん一般人が増加している。ただでさえストレスフルな世の中だ。“中高年ジャンキー”はどんどん増えていく。
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