かつて「巨匠」と呼ばれた元NHKプロデューサーが、危険ドラッグでパクられた。地位も名誉もある男が「なぜ?」と首をかしげたくなるが、最近はドラッグに走るフツーの中高年が急増しているというから、他人事じゃない。
危険ドラッグを英国から輸入したとして4日、関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕されたのは、NHKインターナショナルの嘱託職員、池尾優容疑者(64=横浜市)。「自分で使うためにネットで買った」と容疑を認めているという。
1973年にNHKに入局した池尾容疑者は、「生きもの地球紀行」や「プラネットアース」などの自然科学番組でプロデューサーを務め、06年に定年退職。NHK関連会社を経て、昨年4月からNHKインタで働いていた。
「(池尾容疑者は)自然科学系の分野では巨匠と呼ばれたほどの名物プロデューサーです。物静かなインテリというタイプでトラブルを起こしたこともないだけに、危険ドラッグで逮捕には正直驚きました」(NHK関係者)