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選挙プランナーら4人起訴 静岡市長選、公職選挙法違反
静岡市長選で落選した元薬局チェーン役員の高田都子(ともこ)氏陣営の選挙違反事件で、静岡地検は16日、公職選挙法違反(利害誘導、事前運動など)の罪で、陣営幹部ら4人を起訴した。
起訴されたのは、選挙プランナーの斎藤まさしこと酒井剛容疑者(63)=東京都練馬区、高田氏の実兄で選対本部長を務めた高田隆右容疑者(66)=静岡市葵区、静岡市議の宮沢圭輔容疑者(36)=同市駿河区=の陣営幹部3人と、5月28日に書類送検されていた、広告代理業の井上有樹容疑者(30)=同市葵区。
起訴状によると、3月初旬から28日までの間、酒井被告らは共謀し、井上被告に街頭で高田氏の市長選出馬を伝える内容のビラを配りながら、「高田とも子です。よろしくお願いします」などと投票を呼び掛けるよう依頼。その報酬として、現金約540万円を支払う意思表示をし、告示前に選挙運動をさせたなどとされる。また、高田陣営の会計責任者だった田村幸洋容疑者(66)については、静岡区検が同日、同罪で略式起訴。静岡簡裁は罰金50万円の略式命令を出し、即日納付された。