2015-07-12 晴れ
■[雑記][自滅する地方]自滅する地方 沼津・三島・伊豆編
少しハッパを掛けられましたので、宿題だった自滅する地方についてエントリーを上げます。
沼津市は県東部で最大の市でありまして、人口20万人。県東部の商業中心(だそう)です。ただ、この数十年の間に、お馴染みの中心市街地の空洞化(と郊外化)が進展しました。そして、現在、沼津市に持ち上がっている問題でターニングポイントになりそうなのが、沼津駅周辺高架事業であります。
沼津駅は東海道線だけでなく、御殿場線の発着駅でもありまして、そのため駅周辺はJRの広大な所有地になっています。この部分を整理して路線の高架事業を進め、貨物駅の一部移転を行なおうというのが、沼津の政財界の長年の夢でした。現在、高架事業は、移転先として候補に挙げられた片浜地区住民の反対によって宙に浮いた状態です。それでも、ジリジリと着実に高架事業計画は進められ、おそらくは数年内に実施されるでしょう。
ですが、私自身は高架事業に賛成できないのです。そのわけを説明していきましょう。
これは、東名高速道路の沼津IC近くの取り付け道路、通称グルメ街道です。沼津は伊豆への玄関口でもありますから、その観光客を当て込んでの飲食店が並び、そのためにグルメ街道と呼ばれているのですが、現在は、どこにでもある“ファスト風土”でしかありません。チェーン店と大型店舗、そして、夥しい廃墟。地方を巡れば大体見られる姿です。この先、国道246号が御殿場を経て神奈川まで通じていますが、こちらも同様に典型的なロードサイドです。つまり、伊豆への観光を促進する目的で246号や高速道路の取付け道路、そして伊豆縦貫道(現在も延伸中)が造られ、その周囲が郊外住宅地(三島・長泉町を含めて)に変わっていった結果、こうした風景となったのでした。
このため、とりわけ沼津駅北側の市中心部の衰退は激しいものです。国道1号から駅北口へ伸びる道の風景が
沼津市は(沼津市に限らないが)、問題の本質を理解しないまま、中心市街地活性化事業を行ないます。つまり、ここで何度も取り上げている事業、区画整理事業、道路拡張、大規模公共施設建設、の三つです。道路に関しては示した通り、駅前から延びる道を「拡幅」した結果、郊外の商業施設へ人が見事に吸い出されました*1。区画整理事業は、のっぺりとした地域性の欠片もない区画を生み出し、
地域店舗は衰退しました。そして、お約束の大規模公共施設、「BIVI」「プラサヴェルデ」は慢性的に支援が必要な施設、つまり、お荷物になりつつあります*2。入居している店舗も活気がありません。大規模な駐車場を備え、「自動車での利用が便利」な事をアピールしていますが
わざわざ込み合う駅前に来て立体駐車場を使わなくても、郊外部なら平地の駐車場を備えた商業施設は幾らもあります。なぜ、同じような失敗を全国で繰返すのか理解に苦しみます。
調べる前には知りませんでしたが、沼津駅周辺は歓楽街として知られていたそうですね。“そうですね”というのは、区画整理事業によって猥雑な街は姿を消し、がらんどうになっているからです。また、素晴らしいカクテルを出すお店も多数あったそうですが、現在、どの程度残っているのか判りません。街の特徴でもあるバー文化も消されようとしている、ということでしょう。
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さて、高架化されていない為に駅北と連絡の悪い駅南ですが、こちらは駅北と少しだけ様相が違います。確かに、駅南から三島駅へ向かう道沿いや港への通りなど拡張が進められ、区画整理事業が行なわれた結果、郊外化とそれに伴う中心市街地の衰退が進んでいます。沼津市は駅南にも複合商業施設 を造りました。
それでも駅北よりは多少ましな様相です。それに、西武が撤退しましたが
(右手が西武 この後、改築された)これも、多少ましと言えるかもしれません。そして、駅前の商店街は衰退が続いているとはいえ、駅北の様相よりだいぶましです
このような違いは何によるのか。
私は、沼津駅南北間の自動車交通が不便なために、駅南側の住民が郊外の大規模商業施設へ流出するのを幾分か抑えられているためではないか、と考えます。
沼津駅周辺で自動車による南北通行は、ほぼ3箇所、その地下通路はいずれも慢性的に混み合っています。
もし、高架事業が行なわれたらどのように沼津駅周辺は様相を変えるでしょうか?おそらくは、駅南北通路が拡張され「自動車交通」が便利になることにより、駅周辺で“仕方無しに”買い物をしていた人々は、沼津・三島・箱根山麓の大規模商業施設へ流出することになるでしょう。
もちろん、高架事業を進める側はそのような事を言ったりはしません。
「駅南北の交通の便がよくなれば、市中心部へ流入する車が増えて商業機会が増大する」
このように主張するでしょう。
しかし、今まで静岡県内(に限らないが)で見てきたように、道路新設・拡幅・延伸による自動車の利便性向上は誘発交通を生み、郊外へ商業機会を奪います。
多額の資金を投入して、請け合ったのと逆の効果を生む、これを「自滅」と呼ばずして何と呼びましょう。
ですので、私としては、沼津駅周辺高架事業に賛成する気にはなれません。これは、全国の鉄道高架事業全てに言える事です。
どうするべきか、といえば、発想を変えることです。
駅南北を行き来するには自動車が不便であることは言うまでもありませんが、歩行者や自転車にとっても行き来しにくい場所な事が問題です。
ですから、歩行者・自転車だけが南北に自由往来が可能になるようにする。つまり、南北自由通路の建設が一番適している、と考えます。ゆるいスロープを持ち、人車分離された広い自由通路、高架でも地下でも構いません。このような通路をつくれば、駅南北間の移動には、自動車よりも徒歩・自転車、および公共交通機関利用の方が便利になります。そうなれば、駅周辺にもそれなりに人が集まってくるでしょう。もちろん、併せて商店街の魅力を生む努力も必要となるでしょうけど。いずれにせよ、高架化よりはるかにコストも安く、そして効果が大きいことは保証します。
三島も同じ事です。
三島市も駅近くは、やや込み合った魅力ある街です。駅の目の前に江戸時代から存在する庭園「楽寿園」があり、NPO活動によって水辺を散策する楽しみがある街になっています。小さな鉄道「伊豆箱根鉄道」も走っています*3。しかし、三島自体も、中心市街は空洞化が進み、郊外へ拡散する事態に陥っています。大きく流出が進む先が、究極の郊外、長泉町*4だったりします。同じ郊外化、で競えば、より“田舎の”地域には勝てませんから、三島市の政策は的外れと言えるでしょう。
三島では首都圏へ新幹線で通勤する住民が結構います。東京都下より土地や物価が安いのに、通勤時間はあまり変わらない。その利点のため、ベッドタウン化した面がありますが、その結果、首都圏に通勤する住民の意識は東京を向いたままです。ですから、市の抱える問題に無関心、という部分もあるのかもしれません。
さて、都市を維持できなくなってきている例が、裾野市、御殿場市や小山町です。どちらも、どこかに集約ポイントを定めるべきでしたが、拡散させるだけ拡散させた結果、人口流出が酷くなっています。
どこの自治体も郊外進出のために区画整理事業をやりたがりますが、街中の魅力を損ない、郊外拡散へ繋がるリスクについてもっと考慮されるべきだと思いますね。
続いて、さらにひどい事例を上げます。
伊豆です。
伊豆は産業と言っても、基本は観光がメインとなっています。このため、首都圏の観光客を呼び込むために交通の便を発達させました。その結果、何が起きたのか。
伊豆の観光はすっかりと衰退したのです。
もちろん、他の地域に流れた、という事はあるかもしれません。しかし、交通の便をあれほどよくして衰退、という事は、むしろ交通の便が良すぎるのがマイナスに働いたのではないか、と考えてみる必要があると思うのです。
一般に交通の便を良くすることは、観光にとってプラスだと考えられます。私も、ある程度の交通の便というものは観光に必需であろう、と思います。行きようの無いところに一般客による観光はありえないでしょうから。しかし、とにかく来訪する人数が多い方が良い、来訪者を増やすために交通の便を改善した方がよい、というのはどうなのでしょうか。
伊豆でいえば、首都圏から来る客を当て込んで、新幹線駅を造ったり、道路網を発達させたり、と延々と交通改善に努めてきました。特に、昨今は道路の改善が激しく、伊豆に行くたびに変わる道に驚いております。伊豆縦貫道などは東名高速道路から一般道に降りる事無く、伊豆修善寺まで続くようになりました。かつて休日の名物でもあった渋滞は大幅に緩和されています。しかしながら、それに見合う成果が上がっているか、といえば、そうでも無いわけです。なぜなら、訪れる客の多くが日帰り客となったからです。日帰り客はゆっくり滞在せず、観光地に落とす金も少ないですから、投資に見合う見返りがあったか、といえば、そうはならない状況にあります。伊豆の観光の多くは宿泊客を見込んでいますから。交流人数が増えれば、その中で一定の割合は宿泊する、だから、交流人数を増やせばいいのだ。こういう計算が頭にあるのかもしれません。実際にそういう意見を聞きますから。ですが、そのような形でも見込は外れれば、より悪影響は大きくなるでしょう*5。
発想を変えて、交通はある程度不便でも、交通改善に投資するより、宿泊客の満足度を上げるような形に投資する方が良かったのではないか、と思うのです。
実際に全国で満足度の高い観光地というのは、必ずしも交通の便に優れているところ、というわけではありません。湯布院にせよ、黒川温泉にせよ、伊豆などと比べて来やすくはありません。しかし、観光地としての魅力があれば、行く人は必ずいるし、その客の満足度を上げれば、持続的な観光産業を営めるでしょう。
ですが、伊豆は現在も、旧来の発想のまま、交通網整備に必死です。しかし、おそらくは宿泊者数は漸減し続け、交通インフラへの投資は負担となって圧し掛かることになるでしょう。
これは、伊豆に限った話ではないと思います。つまり、日本の観光産業でも交通網を便利にすること、ハードの整備には力を入れていますが、どう迎え入れるのか、魅力をどう育てるか、という点に関しては意識が乏しいと感じます。
静岡県は全国の平均的サンプルとして参考にされる、といいます。今、静岡で感じていることは、全国にも相似的に起きていることなのでしょう。
地方消滅が叫ばれるようになり、危機が身を持って感じられるようになった今、少しばかり考えてみる事が必要だと思います。
では。
追記
上記の話の骨子は実は昨年の段階で書いていたものでしたが、内容的には現在でも通じる話になっていると思って若干修正して載せました。
一方で、状況の変化はさらに酷いことになっています。
高尾山古墳:沼津市、取り壊し強行へ 考古学協会の保存声明無視 /静岡
東日本の古墳では最古・最大級とされる高尾山古墳(沼津市東熊堂(ひがしくまんどう))を巡り25日、事態が急展開した。日本考古学協会(高倉洋彰会長)が保存を求める会長声明を発表した直後に、沼津市は都市計画道路建設のため取り壊す方針を表明。声明に法的拘束力はないが、学術的価値を無視して建設を進める同市の姿勢は、今後論議を呼びそうだ。【石川宏】
同協会は同日午前、東京都江戸川区の事務所で記者会見を開催。声明は(1)全長62・2メートルで、この時期では日本屈指(2)墳丘、盛り土がよく保存されている(3)青銅鏡や鉄製のやりややじりが副葬品として出土した(4)北陸系の土器も出土し他地域との交流が確認できる??として「古墳文化形成を解明する上で極めて重要」と指摘し、計画の見直しを求めた。
高倉会長は「全て守れとは言わないが、日本の歴史を知る上で欠かせない遺跡もある。沼津市だけの問題ではない」と述べた。
協会は登呂遺跡(静岡市)発掘を機に1948年に設立され、会員数4148人は考古学会で国内最大。「総会決議に次ぎ最も重要な社会に対する意思表明」と位置付ける会長声明は重みがある。沼津市長のほか文化庁長官や静岡県知事宛てにも発送した。
一方、沼津市は午後の市議会文教消防委員会で取り壊しの方針を報告した。今後提案する補正予算案が可決されれば、記録保存のための「全面発掘調査」名目で、道路にかかる部分を歩道下の一部を除き2年かけて取り壊す。古墳のレプリカやジオラマの製作を検討するという。
都市計画道路は国道1号の慢性的な渋滞を解消するため50年以上前に計画され、当時は存在が知られていなかった古墳を南北に貫く。古墳の約200メートル北に東海道新幹線が、約130メートル南を国道1号が東西に走り、新幹線は道路建設を前提にその部分だけ高架の橋脚の間隔が広げられている。市教委は「古墳を避けるため、陸橋やトンネルなどを検討したが、構造上無理だった」と説明する。
協会の高倉会長は市の方針表明を受け25日夕、「市の判断は極めて残念。最大限保存が図られるよう、今後も引き続き検討してほしい」とのコメントを改めて発表した。
http://mainichi.jp/feature/news/20150526ddlk22040099000c.html
何度も書いている話ではありますが、「渋滞緩和のために道路建設」などというのは、現在では愚の骨頂です。高架事業/貨物駅移転も同様ではありますが、人口減少時代に道路新設などオーバーインフラでしかありません。*6まして、歴史的遺産を破壊してまで造ろうとは。
さらに、ひどい話もあります。
沼津市で大型商業施設や専門店の開業、出店計画が相次いでいる。周辺地域からの集客や販売促進を狙った新たな商業施設の誕生により、地域の都市的な魅力の向上や、雇用の創出などに期待が寄せられている。
三井不動産が市内に計画する大型商業施設「ららぽーと」。計画では広域集客性などをキーワードに約200店のテナントが入る。市は市全体に経済効果をもたらすとして、建設予定地の市街化調整区域の開発規制を緩和する方針。同社は「計画実現に向けて、行政や地権者と協議を進めていく」(担当者)。
カジュアル衣料品店「ユニクロ」と姉妹ブランド「ジーユー」が一緒になった路面店では全国初の店舗が12日、沼津市寿町にオープンした。1階のユニクロ、2階のジーユーともフロアは約1500平方メートルで県内最大級の店舗。ユニクロ沼津店の松山秀和店長(33)は「買い回りのしやすさやサービスを向上させ、半径40キロ以内の人たちをターゲットに、全世代が楽しめる店舗を目指したい」と意気込む。
エンチョーは来春にも沼津市松長に建築金物や道具・工具の専門店「ハードストック」を開店する。県東部では初。業者や個人事業主に加え、手作りの工作などDIYの高まりもあって一般消費者のニーズにも応え、富士など周辺地域からの集客も狙う。
ニトリは同市西沢田に沼津店を11月中旬にオープンする予定。県内のドミナント(地域占有)化戦略として、国道1号沿いにある富士店と三島店の間で候補地を探していた。担当者は「県東部は地域資源が多く、地の利にも恵まれている。交通インフラも整備されつつあり、潜在力を有している」と期待する。
◇「商都」の潜在力注目
沼津市内で相次ぐ商業施設の開業や出店計画。昨年の西武沼津店の閉店などマイナスの話題が多かっただけに、市内の経済関係者は県東部の「商都」再生への期待を込め、動向に注目している。
市によると、市内の年間商品販売額は1991年の1兆2212億円をピークに、2007年には7922億円へと減った。
市商工振興課は旧西武沼津店の跡地利用も早く決まったことも挙げ、「沼津の潜在力は下がっていない」とみる。
沼津商工会議所の市川厚会頭は「沼津が再び見直された。地域経済活性化につなげないといけない」と歓迎する。中心商店街の関係者も沼津への流入人口が増えると受け止める一方、「商店街の衰退は地方が抱える悩み。買い物客の流出は心配」と懸念も示した。
企業経営研究所の中山勝常務理事は「消費者が潜在的に抱く精神的、社会的価値が付加された商品提供につながる。沼津の商業に不足している部分を補えられれば、経済発展のチャンスにもなる」と分析する。
http://www.at-s.com/news/detail/1174123782.html
ひどいのは、市が大型開発計画にまったを掛けるどころか、率先して誘致を進めていることです。
「市は市全体に経済効果をもたらすとして、建設予定地の市街化調整区域の開発規制を緩和する方針。同社は「計画実現に向けて、行政や地権者と協議を進めていく」(担当者)。」
今から市の郊外化をいっそう進めるなど愚策にもほどがあります。雇用も非正規労働者を多少生むだけ、むしろ市内の商業機会を損ないますし、物も外から入って、カネが外へ出て行くだけになります。地域経済を小さく回す発想など微塵もありません。
市街化調整区域での規制緩和では固定資産税も微々たるものになりますし、市の税収を増やすどころかマイナスに働くことでしょう。
まあ、各地の大規模店舗を誘致した地域が栄えているか、を見てみればそんなことはないのはすぐわかるわけですが。
最後に
韮山反射炉(伊豆の国市)への観光客が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関から世界遺産登録勧告を受けた5日以降、急増している。初の週末となった10日までの入場者数は1万4000人超と前年の同じ時期の7倍以上だ。地域振興の起爆剤として期待を集めるものの交通アクセスや回遊性の向上、商業面への波及など今後取り組むべき課題も少なくない。(略)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO86631700R10C15A5L61000/
一方、伊豆長岡温泉など隣接する温泉地では宿泊客が増加しているということは無いそうです。つまり、ほとんどが「日帰り客」ということです。韮山反射炉に寄ってオシマイ。そんな状況ではせいぜいがお土産くらいしか稼ぎになりません。管理コストなどがかさむのに。いい加減に「道路を造れば…」みたいな発想は止めた方が良いと思うのですが。
*1:ちなみに、沼津・三島市中心部の商業機会を奪った国道1号の大規模商業施設は、現在、より大規模な長泉町や御殿場の商業施設との競争に負けつつある
*3:現在、韮山反射炉(世界遺産!)のおかげで乗客が大幅増です
*4:国道246号沿いに大規模店が並び、一戸建てを中心とした住宅配置、全然集約されていない公共施設、公共交通機関が事実上存在しない、などの特徴を持っています。ただ、工場進出のために法人税が豊かで、雇用に恵まれ、人口が増加する、など他の自治体が垂涎の地ですが、私は、長泉町の将来は旧可美村(現浜松市南区)のようになると思っています。
*5:実際に、韮山反射炉への観光客は大幅に増加したが、目の前の伊豆長岡温泉や大仁温泉への宿泊客は増加していない
*6:今後、日本全体の人口減少以上のペースで地方人口は減少するし、自動車保有台数も減りこむことが予測されています。よって、道路新設は自治体の負担になるだけです
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