千の証言・投稿:<フィリピン戦線>父が持ち帰った俘虜票=東広島市・本谷正輝さん(86)
2015年07月10日
赤紙召集された父はフィリピン・ミンダナオで敗戦、俘虜(ふりょ)となり、レイテ島で昭和20(1945)年12月まで収容所生活を送った。
12月末、帰国乗船時、常時身に提げていた俘虜票の返却をうまく免れ記念に持ち帰った。縦20センチ、横10センチの硬質紙の付箋。父は間もなくがんとマラリアで死んだが(戦病死認定)、父をしのぶ我が家の宝物だ。裏表に英語でいろいろ書いてあるが、家族には読めない。1行だけの日本語は読める。
ぜひ皆さんに知ってもらいたくて……乱筆を走らせました。