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南シナ海への関与歓迎=ベトナム戦争「敵は米にあらず」―越書記長

時事通信 7月9日(木)7時18分配信

 【ワシントン時事】訪米中のベトナム最高指導者グエン・フー・チョン共産党書記長は8日、「米国が東海(南シナ海)への関心を一段と高めていることを高く評価している」と述べ、南シナ海での岩礁埋め立てや軍事施設建設を停止するよう中国に求めている米政府の姿勢を歓迎した。ワシントン市内の講演で語った。
 チョン書記長は「米国をはじめとする各国が、アジア太平洋で、平和と安定、海洋安全保障、航行と上空通過の自由を維持するために積極的で責任ある役割を果たすことを歓迎する」と表明した。
 チョン書記長は、ベトナムの最高指導者としては1975年のベトナム戦争終結後初めてとなる訪米の日程をこなしている。講演ではベトナム戦争について「ベトナム国民にとっては、独立と自由、国家統一のための戦いであって、米国や米国民との戦争ではない」と強調し、過去を乗り越えて友好を深めようと訴えた。 

最終更新:7月9日(木)7時24分

時事通信