写真広場
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【社会】安保法案反対 地方へママへ 「#本当に止める」
国会前で毎週金曜夜、安全保障関連法案に反対する抗議行動を続ける大学生らのグループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」への共感が広がっている。「#本当に止める」を合言葉に、ツイッターなどで参加を呼びかけ、十日は過去最多の一万五千人以上(主催者発表)が集まった。若者の等身大の訴えに触発された人たちも、地域や年代を超えて動き始めた。 (安藤恭子) 「人の痛みに無自覚で、思考停止する人間になりたくない。だから声を上げる」。国会前の人波の中、女子大生の一人が宣言すると、歓声が上がった。「PEACE NOT WAR」など、英語のプラカードを掲げ、「憲法守れ!」と速いコールで盛り上げる。 今年五月に発足した。メンバーは関西の大学生らも含め約二百五十人。テレビや女性誌が特集を組んだ。ユーチューブの動画再生は一万八千回を超える。京都でも連携する学生のデモが起きている。 合言葉の「#」は「ハッシュタグ」と呼ばれ、ツイッターの投稿を検索しやすくするための記号。 今月、五十人が集まったSEALDsの打ち合わせに、仙台から駆けつけた東北大二年の女性(19)がいた。「一人一人が自分の意思で行動しているのが魅力的」と、地元でも八月にデモを起こそうと決めた。 「地方では、学生の政治活動に偏見も根強い」というが、3・11後の原発も復興も、東北で考えるべき問題だと思う。「東京で頑張っている姿に勇気づけられる。住んでいる街から政治へ声を上げたい」 京大大学院生で三児の母の西郷南海子(みなこ)さん(27)は「安保関連法案に反対するママの会」をつくった。SEALDsの活動に、「無理とあきらめて、見ているだけはいや」と奮い立った。「法案を心配するママも多いから」とフェイスブックを開設。二千人超の母親らの賛同を集め、七月二十六日に「渋谷ジャック」を行う準備を始めた。 法案に反対する学者らとの連携も広がっている。六月四日の衆院憲法審査会で「違憲」と発言した三人の憲法学者の一人、小林節・慶応大名誉教授はメンバーを激励しようと翌五日、雨の中デモに駆けつけた。「正しいことをするなら表に出て行かないと。自分を含め、応援する大人はたくさんいる。貴重な動きだ」とエールを送る。 PR情報
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