編集委員・大久保真紀
2015年7月12日11時37分
性犯罪を未然に防ぐため、愛知県警が男子高校生を対象にした防犯教室を開いている。これまでの防犯教室はほとんど、被害者となる女子に対するもので、全国でも珍しい取り組み。男子が被害者にも加害者にもならないことは重要だと考え、2年前から始めた。
■「家族が被害に遭ったら」「犯人に間違われたら」
5月末、愛知県蒲郡市にある県立三谷水産高校。講師役の県警子ども女性安全対策課の警部補、安藤直道さん(36)が1年生の男子19人に語りかけた。
「被害者の多くは女性。お姉さんやお母さんなどが被害にあって、君たちが被害者の家族になるかもしれない。一番小さな被害者は何歳だと思う?」
生徒のひとりから「3歳」と声があがる。「残念。正解は2歳」という答えに、生徒たちは顔を見合わせた。さらに「上は?」と聞かれ、「80歳」。
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