米豪演習に陸自初参加 離島奪還訓練を公開
更新 sty1507110009オーストラリアの北部準州フォグベイで行われている米軍とオーストラリア軍による合同軍事演習に初参加している陸上自衛隊は11日、敵に奪われた領土の奪還を想定した上陸作戦の共同訓練を公開した。
日本政府は安全保障政策の中で、オーストラリアを米国に次ぐ「準同盟国」と位置付けており、3カ国の連携を強化、南シナ海、東シナ海で海洋進出を激化させている中国をけん制する狙いがある。
2017年度末の“日本版海兵隊”とも言える陸自水陸機動団発足に向け、隊員の練度向上を図るのが目的。
この日の訓練は、敵部隊に占拠されたと見立てた海岸で実施。陸自隊員は、沖合の米艦からボートに乗り込み、偵察部隊として米豪軍と共に次々と上陸した。上陸後は、小銃などで周囲を警戒しながら、海岸奥の雑木林まで部隊を展開した。
参加した西部方面普通科連隊(長崎県佐世保市)副連隊長の天内一雄2佐は「オーストラリアには広い訓練場があり、日本ではできないことがやれる。さらに交流を深めたい」と話した。射撃訓練なども行う予定。(フォグベイ共同)