 歌手
園まりさん
「投げない、捨てない、あきらめない」
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昭和大学医学部乳腺外科教授 昭和大学病院ブレストセンター長
中村清吾先生
【乳がん】
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監修／姫野友美（ひめのともみクリニック院長）
３．検査では問題ないのに、実は貧血状態!?
鉄分を貯蓄することが必要不可欠
では、どんな検査なら鉄分不足かどうかを調べることができるのでしょうか。まずは体の中で、鉄分がどのように使われているかを知っておきましょう。
食物からとった鉄分は、その2/3が赤血球の中のヘモグロビンの中にあり、酸素を運ぶ役割が最優先されます。残りは血清鉄、組織鉄、貯蔵鉄として使われます。
たとえるなら、ヘモグロビンとして使われる鉄分は生きていくために最低限必要な住居費、食費、光熱費。組織鉄は洋服代や趣味などに使えるお金、血清鉄は普通預金、貯蔵鉄は定期預金とします。
毎月の給料（摂取した鉄分の量）が十分であれば、余った分で新しいスカートを買い、さらに余裕があれば貯金に回すこともできます。けれども給料が少なくなると、どうなるでしょうか。生活費で使い切ってしまうので、洋服を買うのはあきらめて、普通預金さらには定期預金を切り崩して生活することになります。この状態がまさに、潜在性鉄欠乏性貧血です。
体内の鉄分が不足すると、まず肝臓や脾臓（ひぞう）に蓄えられている貯蔵鉄が使われます。この貯蔵鉄が減少してしまうのが潜在性鉄欠乏性貧血の初期段階です。
貯蔵鉄を使い切ってしまうと、今度は血清鉄が使われていきます。血清鉄が減少したところでようやく、一般的な貧血検査で「軽度の貧血」と診断されることがほとんど。血清鉄が底をつきかけて、組織鉄まで減少するとはじめて「鉄欠乏性貧血」と判明するのです。
潜在性鉄欠乏症（貧血）は、一般的な血液検査では貧血なしと診断される段階で起きます。組織鉄まで減少してはじめて、貧血とみなされます。
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