新しい時代のエンジニアについて

 機械とコンピュータの絶え間ない発展によって、毎年、多くの人間の仕事が失われている一方で、ソフトウェアエンジニアのニーズは、ますます高まっています。いまやプログラマーは高給が期待できる職種のひとつとなり、中学生の「将来なりたい職業」アンケートでも上位にランクインするような時代になりました。歴史を振り返ると、ひとつの新しい職業が生まれ、大きく成長し、脚光を浴びるときには、必ず、数多くのヒーローが誕生します。20世紀のはじめに量子力学が誕生したとき、物理学は大発展を遂げたわけですが、この時代を生きた高名な物理学者のポール・ディラックは後にこう語ったそうです。「量子力学の生まれた初期は二流の研究者が一流の成果を出せたが、いまは一流の研究者が二流の成果を出すのも難しい」ディラックの言葉も今となっては、ずいぶん昔のことですから、さらに発展した現代物理学では一流の研究者が三流の成果を出すのも難しくなっているかもしれません。

 プログラマーも同じです。ファミリーコンピュータが誕生し、パソコンが発明され、インターネットが登場し、そのたびに本来は二流だったかもしれないプログラマーが世の中を変える一流の仕事をしてきたのです。それはとてもいい時代でしたが、長くは続きませんでした。今もプログラマーは相変わらず不足していて、待遇も世間的な評価もずいぶんと向上しました。しかし、プログラマーが世の中を変える一流の仕事をするのは日ごとに難しくなるばかりです。ぼくらがこれからも一流の仕事をするために目指さなければならないのは、まず、プログラマーとしての基本的な実力を向上させることにとどまらず、まだ、開拓されていない新しい分野にチャレンジすることです。世の中の大半のプログラマーと同じような仕事環境で同じような仕事内容を続けていては、どんどん競争は厳しくなるばかりです。とはいえ新しいフロンティアを見つけるといっても、世の中に完全に新しいものなんてそんなに残ってはいませんし、たとえ、あっても競争は激しいのです。

 これからの時代は、古い時代の高い技術と新しい時代の技術を組み合わせていく中に勝機があるとぼくらは考えています。ですから、ぼくらが求めるのは従来からのウェブエンジニアだけではありませんし、今の時代らしいアプリエンジニアだけでもありません。もっとハードが得意なエンジニアも来て欲しいし、人工知能のような次世代の技術にも力をいれていれば、3DCGエンジニアも募集しています。すべてはこういった技術を組み合わせて、ぼくらでも開拓できる新しいフロンティアを見つけるためです。願わくば、これから見つける新しいフロンティアでは、1.5流ぐらいのみなさんと一緒に一流の仕事ができますように祈っています。

株式会社KADOKAWA・DWANGO代表取締役社長 川上 量生

ハードウェアエンジニア採用の成功

 長期的な展望を持ち他社との差別化を図るため、ハードウェアエンジニアの採用を強化しました。ハードウェアの研究開発に投資し、ドワンゴ独自のサービスを作っていきます。世の中をより面白くする革新をもたらすため、より深い分野に踏み込んでいます。
ハードウェア開発専用の部屋の設置も進んでおり、長期の開発で成果を出すための体制を整えています。

今度は3DCGエンジニアを募集します!

 様々な新しい技術への挑戦に続いて、ドワンゴは3DCGエンジニアを募集することにしました。3DCGを用いたアニメ等の映像演出やツールの研究開発をお任せします。
フォトリアルだけでなく、ファンタジックな最先端表現にチャレンジしてください。

コーデック

ドワンゴではネットワークでの動画配信を行うため、エンコードの速さ、計算リソースの両方を考慮したコーデックの設計を行う必要があります。そのためのアルゴリズムを考えるコーデックエンジニアを募集しています。

インフラ

国内でも有数の配信量を持ち、日々多くのユーザに利用されているniconicoを支えています。ユーザからのダイレクトな反応を得られることは、ドワンゴならではの経験です。

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