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ヘリウムガス事故 学会が注意呼びかけ
7月10日 17時57分

ヘリウムガス事故 学会が注意呼びかけ
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ことし1月、女性アイドルグループの12歳のメンバーが、バラエティー番組の収録中に声の高さを変えるヘリウムガスを吸い込むゲームをしていて意識不明となり、救急搬送された事故で日本小児科学会は、缶から吹き出したガスの圧力で肺の組織が破裂したことが原因とみられるとする報告書をまとめました。学会では、ガスを肺いっぱいまで吸い込むのは、避けるべきだと注意を呼びかけています。
この事故は、ことし1月、民放のバラエティー番組の収録中に、女性アイドルグループの12歳のメンバーが、声の高さを変えるヘリウムガスを吸い込むゲームをしていて意識を失って倒れ、救急搬送されたものです。
日本小児科学会がまとめた報告書によりますと、女の子は、ヘリウムガスの入った缶の管を口にくわえてガスを吸い込んでいましたが、めいっぱい肺が膨らんだところに、さらに缶からガスが吹き出し、その圧力で肺胞と呼ばれる肺の組織が破裂したとみられるとしています。その結果、血液中にガスが入り込み、それが脳まで運ばれて、血管が詰まる「脳空気塞栓症」が起きたことが意識不明となった原因ではないかということです。
女の子は、すでに回復していますが、報告をまとめた日本小児科学会の安炳文医師は、ガスを使う場合肺いっぱいまで吸い込むのは避けるなど、注意が必要だとしたうえで、「肺の容量を超えるようなガスを吸い込めないようにしたりするなど製品の安全性を高める検討もしてほしい」と話しています。

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