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【東海道新幹線放火】「生活ができないから最後のお金を持って新幹線に乗っています」 犯行直前、区役所に電話

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【東海道新幹線放火】
「生活ができないから最後のお金を持って新幹線に乗っています」 犯行直前、区役所に電話

東海道新幹線内で焼身自殺した林崎春生容疑者

 神奈川県小田原市内を走行中の東海道新幹線で起きた放火事件で、焼身自殺した東京都杉並区の林崎春生容疑者(71)が放火直前、車内から杉並区役所に生活苦を訴える電話をしていたことが7日、県警への取材で分かった。県警は経済的な困窮が自殺を図った動機につながっているとの見方を強めている。

 県警や区役所によると、林崎容疑者が区役所代表番号に携帯電話から電話したのは、犯行9分前の6月30日午前11時21分。応対した女性に「西荻北の林崎」と名乗った上で、「生活ができないから最後のお金を持って新幹線に乗っています。区長と議員さんにお伝えください。お世話になりました」などと終始穏やかな口調で話した。女性が「林崎さんですか」と確認したところ、「そうです」と返答し、電話を切ったという。

 事件後、携帯電話は林崎容疑者のズボンのポケットから見つかっていた。

 また、犯行前日の6月29日には、電車で多摩川ボートレース場(東京都府中市)に向かい、レース終了後に近くのコンビニエンスストアで計約3千円分の酒やつまみを大量購入していたことも防犯カメラなどから判明。舟券を購入していたかどうかは不明という。

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