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囲碁・将棋

羽生王位が先勝 王位戦七番勝負第1局

王位戦七番勝負第1局を制した羽生王位=愛知県蒲郡市の「旬景浪漫 銀波荘」で

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 将棋の羽生善治王位(44)=名人、王座、棋聖=に広瀬章人八段(28)が挑戦している第56期王位戦七番勝負(中日新聞社主催)の第1局は7月8日、愛知県蒲郡市の「旬景浪漫 銀波荘」で指し継がれ、午後6時45分、122手までで後手番の羽生が勝ち、防衛へ好スタートを切った。

 持ち時間各8時間のうち、残りは羽生32分、広瀬2分。第2局は21、22日、神戸市の「中の坊瑞苑」で行われる。

 横歩取りの戦型となった本局は2日目、広瀬の9六歩(63手目)で本格的な戦いに突入。羽生の7七角成(74手目)から9八歩成(76手目)で、羽生の角と広瀬の桂香を交換する2枚換えの展開になった。

 広瀬は8四歩(87手目)から快調に羽生陣を攻めたが、6三角(95手目)が疑問の一手に。羽生は9四香(96手目)からの手順でいなし、8五歩(104手目)で広瀬の攻めを止めた。さらに5四香(108手目)から7二桂(110手目)で相手の角を取りにいきながら守りを固め、その後も攻めを緩めず寄せ切った。

羽生善治王位「7二桂で勝ちを意識」

 中盤は押さえ込まれる展開になり、問題があったかもしれません。角と桂香の2枚換えになったところは苦しかったですが、9八歩成(98手目)で難しくなったかと。7二桂(110手目)で勝ちを意識しました。

広瀬章人八段「攻め方よく分からず」

 序盤は本意ではない進行でしたが、まずまずかなと。7五桂(91手目)では駒得して良さそうにも思いましたが、攻め方がよく分からなかった。9筋にと金を作られて、形勢が急に悪くなってしまいました。

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◇こぼれ話

7月8日午後2時から開かれた大盤解説の会場の様子(上)、解説の松尾歩八段(左下)、聞き手の室田伊緒女流二段(中下)、立会の福崎文吾九段(右下)=愛知県蒲郡市の「旬景浪漫 銀波荘」で

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 今回、対局が行われた愛知県蒲郡市の「旬景浪漫 銀波荘」。2階コンベンションホール「有明」では、午後2時から大盤解説が開かれた。

 解説は松尾歩八段、聞き手は室田伊緒女流二段。両対局者のサイン入り色紙などが当たる「次の一手クイズ」なども行われ、正解者に抽選でプレゼントされた。また、立会をつとめた福崎文吾九段も途中から参加、軽快なトークで会場を盛り上げた。

 

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