安保関連法案:「白衣を血染めには…」大阪の医師抗議デモ
毎日新聞 2015年07月08日 20時31分(最終更新 07月08日 21時17分)
国会で審議中の安全保障関連法案に反対する大阪府内の医師らが8日、白衣姿で大阪・淀屋橋の街頭で抗議活動をした。「命を守る医療従事者として、二度と戦争で白衣を血に染めさせない」とアピールし、法案を廃案にするよう訴えた。
府保険医協会、府歯科保険医協会の主催。医師と歯科医13人がマイクを手に法案への反対意見を述べ、「法案が成立すれば『時の政府の判断』で医療従事者が戦争に参加・協力させられる。廃案を強く求める」とするアピール文入りのティッシュを配った。今後、賛同する医師・歯科医1000人分を目標に署名活動も始める。
自身も大阪市城東区内で診療所を経営する高本英司・府保険医協会理事長は「私たちが一人の患者さんを助けるためにどれだけ時間をかけても、戦争になれば一瞬でたくさんの人の命が奪われる。今回の法案は、戦争に一歩も二歩も近づく内容で、絶対に反対だ」と話した。
両協会には府内の開業医の7割に当たる計約1万人が加入している。【田辺佑介】